アンカツ引退報道

スポーツ報知によれば安藤勝己騎手が騎手免許の更新をしなかったようだ。これにより今年の２月一杯で騎手生活を閉じることになる。ここしばらく全く騎乗していなかったのでその予兆は感じていたが実際その報を目にすると寂しい限りだ。
私がアンカツという名をはじめて耳にしたのは９５年３月の京都競馬場、ライデンリーダーが出場した報知杯４歳牝馬特別であった。無敗の連勝というオグリキャップのようなインパクトで颯爽と現れた彼女はアンカツを背にエイユーギャル以下を見事差し切り勝利したのを目の前で見た。
このときゴール前には大挙笠松からの応援団がやってきていてアンカツという名を連呼していたのが初めて知ったきっかけだ。その後中央で騎乗するようになり、そのきわどい騎乗や卓越した技術に何度も儲けさせていただいた。
やがて中央に移籍し名実ともにトップジョッキーになった後は彼によく泣かされた。私の本命馬が彼の騎乗する馬によくはじき出されて馬券圏外に去っていった。いまだに記憶しているのはキンシャサノキセキの３歳のマイルチャンピオンシップだ。秋山騎乗だったのだが４コーナーでアンカツ騎乗のダイワメジャーにとばされた。

いろいろあったが彼がいて競馬が楽しかったのは紛れもない事実だ。この後どういう方向に進むのかわからないが、まずはお疲れ様、そしてありがとうと言いたい。