１ヶ月の短期免許で３週間米国に戻るケント・デザーモ

久しぶりにケント・デザーモが日本で短期免許を取得した。と思えば上記表題のとおりである。ニュースのコメントにはデザーモ批難のものが多かったが、これはおそらく身元引き受け馬主である山本英俊氏が彼の身柄を買ったのだと思う。
海外では馬主と騎手の契約がよく行なわれているように、今回は他の外人ジョッキーよりも山本氏との個人契約的意味合いが強いのではないかと思う。事実今週出走予定の山本氏所有馬は全て藤沢厩舎管理で阪神にてデザーモ騎乗である。それに山本氏関連の東京ホースレーシングの１頭（これも藤沢厩舎）を加えれば１１鞍中７鞍が該当する。
まあ山本氏うんぬんを語れば必ずしも肯定的な文章にはならないのだが、日本もそういう形で騎手と馬主の関係が構築される時代となったということだ。マイネルなんかは判りやすい。厩舎側だけでなく有力馬主がモノをいう時代だ。それにＪＲＡも動かされる。騎手もそういう波に晒されていく。中堅下位騎手の相次ぐ引退も馬主の意向から離れ有力馬の騎乗が減ったことも遠因であろう。それは調教師の子供であっても淘汰される時代だ。
良し悪しはともかく時代の変化を感じる次第だ。