51件のひとこと日記があります。
2012/05/06 22:18
騎乗について考える。
今日のNHKマイル。現地観戦させて頂いた。レースは秋山ジョッキーのG1初タイトル・・・というよりシゲルスダチ号の落馬競争中止がクローズアップされて何となく後味の悪い形になった。皆さんもパトロールビデオなど御覧頂いているだろうが、マウントシャスタ岩田ジョッキーが直線半ば豪快に(強引に)追い出しに掛かった時、シゲルスダチ後藤ジョッキーの馬体に接触、そして落馬と言った具合。幸いにして人馬異常無しではあったが、人災を伴う落馬であることは明らか。岩田ジョッキーも接触直前「こりゃマズイ」的に後ろを振り返っているし、やはり失格致し方無しと言ったところです。
以前より良く言われていたことではあるが、道営五十嵐冬樹ジョッキーの騎乗方法を巡る裁定(コスモバルク中央挑戦時)、最近も佐賀所属真島正徳ジョッキーのフェニックス賞での大斜行騎乗(このレースの2着シゲルスダチです)、朝日杯FSでのグランプリボスの件(ミルコ・デムーロ氏)・・・・地方所属ジョッキーや海外所属ジョッキーの騎乗はどうしても、いい意味でダイナミック、悪く言えば強引な騎乗になってしまう。
今回の岩田ジョッキーもそうだが、彼らは「動かない馬」を動かす技術としてダイナミックフォームを身に付けているように思う。中央競馬の所属馬で、中央競馬しか経験の無い「ひと」「馬」には必要無いのかも知れない。諦めるだけだから。でも岩田や真島、五十嵐が主戦場としていた「地方競馬」ではそうはいかない。「勝つ」ためには「馬」に必要以上に頑張っても貰わないといけない。そのためにアクションの大きな騎乗になる。多分ミルコも同じ。「勝負根性」と「馬をより動かす」ことが彼らの勝利への近道と考えているからだろう。
「綺麗に馬を動かしたい」中央上がりのジョッキーと「何が何でも」地方&海外ジョッキーの構図は一緒に走っている以上、常に危険は伴うし簡単に解消できるものでもない。しかしながらレースにおける「人災にて発生する落馬」は解消できまいか?
兎に角シゲルスダチ&後藤ジョッキー無事で良かった。