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2023/01/01 21:03

園田1400mから見る、持ちタイムの概念と考察

騎手の巧拙で競馬の結果が大きく変わるのは確かだが、それとは別に、条件馬は、細かくクラス分けがされているという前提がある。
園田の1400m(アラブ時代は1300m)でさえ、いちばん上といちばん下では10秒以上の持ちタイム差が存在する。これは距離にして200mぐらいの差である。
日本式のダートコースは、雨が降るとタイムが速くなり、砂を入れ替えた直後はタイムが落ち、馬場の内側だけが浅かったり深かったりするとインチキ臭いレースになったりもするんだが、それでも目の前にあるレースをどれぐらいのタイムで走れる馬なのかは、ある程度予測できる。
以下にその詳細を示す。

1:45.0 「15.0-15.0」流し調教で出るタイム。
いかに地方競馬といえど、このレベルの馬を出走させていてはまず勝てない。

1:38.0 「14.0-14.0」昔のアラブの最下級条件でなんとか勝てたレベル。
息もろくにできてなければ、体も貧相で筋肉も硬そうな奴等の集まり。能検を通っただけ。
但し、雨で締まる不良馬場だと、このレベルの馬でも異常に速いタイムを出せることが極稀にある。陸上競技の追風参考記録みたいなものなので、騙されやすい。

1:35.0 「13.5-13.5」サラの最下級C3でなんとか勝てるレベル。
人間様に「走る馬ではない」という烙印を押された馬達が集まる。
今の中央移籍初戦組はすべてC2以上に編入されるが、馬券に関して言えばこの辺のクラスの方が面白かったりする。

1:32.0 「13.1-13.1」サラC2〜B2。
昔のアラブだと中堅クラスで、距離も旧1300mから旧1630mに伸びるところだった。
勝ち数を重ね、ここまで基礎体力ができた馬なら、1630mを走っても、息切れはしにくくなるだろうというボーダーや経験則で設定されたものだと思われる。
(=昔はクラスが上がると距離が伸びていく番組構成だった)
しかし園田がサラ導入に踏み切り、いざ中央の馬と比べてみると、このレベルの馬ですら中央の未勝利クラスを「早熟性」「まぐれ」「名手起用」で補って勝てるかどうかという有様だった。
結局、後にサラに合わせたルール改編が行われ、今のC2未満のレベルのレースには長居することもできなくなり、距離もある程度は選択できるように変わっていく。

1:29.0 「12.7-12.7」サラB2〜A1。
これ以上のタイムを毎回安定して叩けるような馬なら、中央の1勝クラスでも楽勝できる。
しかしこのレベルになってくると、同じ年に生産された全てのサラの上位10分の1しか到達できない。
弱い馬が集まる地方競馬ならほぼオープン級なのだが、獲得賞金だけが高く、加齢や怪我などで能力が出せなくなった移籍馬も多くいる(過去に2勝クラスを勝ち上がった元中央馬など)。
故に「降級制度」や「家賃」という競馬用語が重要になってくるクラスでもある。

1:26.0 「12.2-12.2」交流重賞級。A1より上のクラス。
普段と数秒違うレベルの持ちタイムを叩ける中央一線級と当たる。
ただ園田や姫路の1400mはカーブがとてもきつく、なおかつ1周するコースなので、レコードタイムの比較でも、阪神ダート1400mと比べると4秒以上も遅い。
また、カーブをうまく曲がれないのが災いして負ける馬や騎手も普通にいる。マテラスカイみたいな日本一速い馬でも高齢のサクラレグナムにあっさり先着されたりすることがある。

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