19件のひとこと日記があります。
2017/05/27 12:29
【考察】競走馬のクラシック成績と生まれ月の相関関係
2000年代前〜中ごろまで
5月生まれはクラシックに有利
→理由:
5月は栄養分豊富な青草を生まれた直後に十分に補給できるので、5月の遅生まれのハンデを補ってあまりある
○5月生まれのクラシック優勝馬
ナリタブライアン:5月3日生まれ
ネオユニヴァース:5月21日生まれ
スペシャルウィーク:5月2日生まれ
ジャングルポケット:5月7日生まれ
タニノギムレット:5月4日生まれ
オルフェーヴル:5月14日生まれ
ほか多数
○1・2月生まれのクラシック優勝馬
エアシャカール:1997年2月26日生まれ
極めて少ない
2000年代中ごろ〜
1・2月生まれがクラシックに有利
→理由:早生まれのアドバンテージに加え、飼料技術進歩で栄養面が改善された(遺伝子組み合え技術を活用か?)
○1・2月生まれのクラシック優勝馬
ソングオブウインド:2003年2月20日生まれ
トールポピー:2005年1月30日生まれ
オウケンブルースリ:2005年2月24日
ジェンティルドンナ:2009年2月20日生まれ
エピファネイア:2010年2月11日
ジュエラー:2013年1月17日生まれ
マカヒキ:2013年1月28日生まれ
サトノダイヤモンド:2013年1月30日生まれ
ソウルスターリング:2014年2月13日生まれ
データを3歳クラシックに限ったのは、古馬になると、3月以降の生まれの馬の成長が追いついてきて、生まれ月の差がなくなると考えたから、という理由のほかに、すべてのG1レースを調べるのが面倒臭い(笑)ということによる。
上に掲げたように、やはり、近年の1・2月生まれの馬の活躍は顕著で歴然としている。
社台・サンデーの1口馬主の募集クラブ馬検討で生まれ月は大きなファクターとして考慮に入れるべきだろう。
こうした最近の傾向に反する5月生まれの馬は、かつての青草が豊富な5月というアドバンテージは少なくなり、遅生まれというハンデのほうが強調されることとなった。
にもかかわらず、5月生まれで皐月賞を優勝したアルアインの能力の高さは評価してあまりある。
ダービー予想。
◎アルアイン
○スワーヴリチャード
▲サトノアーサー
△ペルシアンナイト
△アドミラブル
追記
数学の心得のある方なら、以上の私の考察はまったくデタラメという評価を下すに違いない。
なぜなら、年ごとに、生まれた競走馬が生まれ月別に何頭いるかを算出して、その中で生まれ月ごとにクラシックの勝率を計算しなければ、1・2月生まれのクラシックに有利という結論を導き出せない。
(この計算は膨大なデータを扱うので、私には無理)
近年、1・2月生まれのクラシック活躍馬が目立つのは、単純に1・2月生まれの馬がほかの月より増えただけ、という説明で事足りる。
「1・2月生まれの馬が増えた」というのは、検証していないが、事実として当たっているかと思う。
それでは、なぜ増えたのか、という理由は非常に興味深い。
理由の第一はセレクトセールが1998年から始められたこと。
1・2月生まれの馬は成長分の馬格がよく、見た目の完成度が高い。
だから、高い価格で売れる。
売れても、先に書いたように、青草が少なく、栄養面でのハンデがあって、その後の競走結果に大きく不利に作用すれば、次第に売れなくなる。
それでも1・2月生まれの馬がクラシックで何頭も優勝馬を輩出している。
理由はともかく、やはり、生まれ月の傾向は5月から1・2月生まれに移行している事実は押さえておかなければなるまい。
それでも、近年5月生まれがクラシックに勝てないということはない。
アルアインがこれを証明した。
社台・サンデーの1口馬主の馬選びでは、当然、馬っぷりのよい1・2月生まれの馬に人気が集まる傾向にあり、幼くて成長途上の5月生まれは敬遠されるむきもあるだろう。
だからこそ、出資できる可能性が高い5月生まれに行く方法もある。
伸びしろを考えれば、十分に楽しめる。結局、1・2月の早生まれがいいか、5月の遅生まれがいいか、生まれ月から競走馬の善し悪しを判断するのは難しい。