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2011/10/10 21:46

南部杯 雑記

はじめに、今回、府中で南部杯を開催して下さったJRAはじめ皆様方に感謝致します。
おかげさまで、とても貴重な体験をすることができました。
レースはとても興味深く拝見しました。

さて、唐突ですが、うちの両親は、競馬が嫌いです。
両者とも教育関係の仕事に従事していたためですが、競馬イコール悪という考え方をしています。
私は、そのような両親の下、幾度も競馬をしてはならないと教えられたのですが、案外、両親を尊敬していました。
そのような考え方は、ある意味、まともであることは、十分に理解できたからです。

今回、私は、南部杯に参加するに当たって、諸経費は、大凡4?5万円で済ます予定でいました。
3.11以降、特段、寄付等の行為をしてこなかったので、それを含めての金額です。
東京ー盛岡間の新幹線が大体3万円強、ホテル一泊1万円強を考えて、実際に南部杯に参加することを比較考慮して設定しました。
最近、寄付の額を競う傾向があり、ひとによっては、そんな額は端額だというかもしれません。
けれども、私は、社会人にとって、4?5万円はかなりの額だと考えました。
これだけあれば、スーツを一着作れます。
簡単な旅行にも行ける、なかなかの金額です。

今回、南部杯に参加しながら、私は、ふと、両親にとても済まなく感じました。
親は、私が4?5万円もの金額を使ったことを知ったなら、悲しむだろうなと感じたからです。
寄付といったところで、渋い顔をしたと思います。
無駄なことをした、というかもしれません。

私自身は、岩手競馬を好きになり、現地に何度も訪れた経験がありますが、もしも私が親で、子供が何度も東京から岩手に通いだしたら、きっと止めさせると思います。
時間と金を浪費していると説教するかもしれません。
もっと、他のことに専念して欲しいと願うと思います。
今回、私は南部杯に参加できて良かったと感じる一方で、競馬が嫌いな両親を思い、済まなく感じてもいました。

もっとも、今回は、3.11という異常事態を受けての措置ですが、考えてみれば可哀そうなひとは他にも大勢います。
一昔前、私が学生だった頃、交通事故で親を亡くした孤児の集会に参加したことがあります。
彼らも、とても可哀そうでした。
実際、学費等の理由から、寄付をつのっていました。
けれでも、社会的には彼らは日陰のままであり、今回のようなイベントとは縁遠かったと思います。

可哀そうなひとなら、他にも大勢います。
競馬でいえば、閉鎖に追い込まれた地方競馬は数多くあり、彼らもまた、今回のようなイベントとは縁遠かったと思います。
ある意味、岩手競馬は幸せだったといえるかもしれません。
(被災者は怒るかもしれませんが)

あえていえば、世の中を見渡して、一握りのひとたちを除き、ほとんどのひとたちは、可哀そうだと思います。
みんな、何かしら、生活が苦しいんだと思います。
そんな中で、府中で南部杯が開催できたことが良かったと思うとともに、できれば、岩手競馬の関係者のひとたちには、今日、府中に集まってくれた大勢のひとたちに感謝して欲しいとも感じました。
今日、本当に大勢のひとたちが参加して、かなりの金額が集まったと推測します。
ただ、そんな大勢のひとたちは、カツカツに生活しながら、せっせと馬券を買ったんだとも思うのです。
このお金、無駄に使って欲しくないなとも感じました。

私はといえば、いつまでも、東北のひとたちを可哀そうと引け目を感じるのではなく、いったん、ここで整理しようと思いました。
関東だって、いつ、何がおきるのか分からないのです。
自分自身、家族のためにも、もっと頑張らないと。
なんだか、薄情な書きっぷりですが、岩手のみなさん、お互い、それぞれ、これから頑張っていきましょう。

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    2011/10/11 09:43 ブロック

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    2011/10/10 23:19 ブロック

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    2011/10/10 22:27 ブロック