≪神戸新聞杯・回顧≫

1着：◎サトノダイヤモンド
思ったよりも2着馬に詰め寄られたが本番を見据えた仕上げで着差以上の完勝。バランスが良過ぎていつも優等生な競馬なのでインパクトを感じさせない印象。淀では比較的パンチの効いた走りを見せられそうなので、コース的には中山向きのディーマジェスティより優勢か。あとはもう長距離適性と馬主運次第。

2着：×ミッキーロケット
春先は出脚の鈍さで後手を踏み、重賞では勝ち負けに加わる以前の問題だったが、夏の北海道競馬ではポジションも取りやすくなり着実な成長を見せてきた。血統的には母の父：Pivotalが聞き慣れないものの、Northern Dancerの4重クロス，Mr. ProspectorやNureyevのクロスなんかは底力を感じさせる。使ってきた強みで勝ち馬に肉薄したが、ディープ軍団が揃い踏みする舞台に割って入るのは厳しいかも。

3着：×レッドエルディスト
大寒桜賞勝ちから評判の高い伏兵馬。良い脚で入着したが、2着とは離されており、さらにディープ軍団が立ちはだかると掲示板がやっとか。

4着：△カフジプリンス
有名ブロガーさんがこぞって推奨していた穴人気馬。古馬と混じって1000万下までは圧勝出来ても、オープンの壁に跳ね返されたそのままの結果。良く走っている方だが、史上最高レベルの世代で上位馬に割って入る領域にはまだ達していない気も…

5着：○エアスピネル
ディープの怪物3頭以外なら世代屈指の実力。と思っていたが、皐月賞もダービーも武豊のファインプレーあってこその4着という結果論。ストライドが小さいので、馬体的にもマイル向きという気がしてならない。春はNHKマイルに行って欲しかったし、秋も菊よりはマイルCSの方が断然面白いと思うのだが…

13着：▲イモータル
出足鈍く行き脚もつかない。少なくとも中団より前目から行ってこそという馬の筈で、長距離のペースでポジションを取れないということは、夏を越しても体調が戻っていないということか。底力ある金子馬とみて重めの印を打ったが、歯車狂ったマンカフェ産駒の立て直しは厳しいことを痛感。

菊花賞でもやはり2強を筆頭にディープ軍団の上位独占濃厚を感じさせるトライアルでした。