女帝・エアグルーヴ往く

ようやく家に帰ってきて、なんとなくニュースを眺めていたところ、一気に眼が覚めてしまった。

「女帝・エアブルーヴが出産後の内出血で死亡」

この名馬の最期は、絶対に記憶に留めて置かなければならないと感じ、筆を取った次第。


彼女のことを初めて見たのは、いちょうＳ。
絶対絶命の不利から立ち直った後、ありえない脚で差しきり勝ち。
「あんな再加速ってできるのか？」と、良い意味で呆れた。
一目でモノが違うと分かるレース。

その後の活躍は皆様、ご存知の通り。
中でもやはり、自分が印象に残っているのは、秋の天皇賞。
バブルガムフェローと馬体を併せての真っ向勝負で、完全勝利。
強いことは分かってたけれど、あそこまで見事なレースをするとは！
本当にレース後は震えが止まらなったな。。。
今でも思い出すと鳥肌が立つ。

こちらも改めて語ることでもないけれど、母としての活躍も素晴しかった。
どの仔も能力が高くて、「さすがエアグルーヴの仔」と思わせてくれたね。

子供たちについても、色々とエピソードがある。
友達に頼まれて、名古屋のWINSまで、エリ女のポルトフィーノの単勝2万円を買いに行ったりしたことを思い出した(^^;

彼女に出会ったのは、競馬を始めて3年目。
ここ数年は、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど、素晴しい能力を持った牝馬が誕生しているけれど、「名牝」といって思い浮かべるのは、ヒシアマゾンやホクトベガ、そして一番はやっぱり彼女・エアグルーヴ。

本当に、記録にも記憶にも残るという表現がぴったり。
貴女のことは永遠に語り継いでいきます。

今まで長い間、ありがとうございました。
ゆっくりとお休みください。