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2014/09/25 12:32
グレイトフィーヴァー牝系について考える
こんにちは。
一口馬主ブロガーの桜木悟史です。
私のこれまでの一口出資の歴史を見てきた時、その中心にいたのがグレイトフィーヴァーの仔たちです。3連勝でOPまでいったラフォルジュルネに始まり、弥生賞3着のアーデント、そして現在500万下にいるラブラバードです。
この一族は本当に面白いと思うので、改めて考察してみようと思いました。
まず最初にラフォルジュルネに注目したのは「フランス血統」であった点です。これは元々ローエングリンの母カーリングもフランス出身だったので、好みとも言えるのですが、ラフォルジュルネの姉ヒカルアモーレ(父クロフネ)が日本への適性(フィリーズR4着)を示していたので出資を決定しました。
ラフォルジュルネ(父スペシャルウィーク)が4勝、アーデント(父ディープインパクト)が4勝、ラブラバード(父スペシャルウィーク)が2勝と本当にハズレがないので満足している血統ですが、出資している以外だとテイクバイストーム(父ファルブラヴ)が3勝、ヒカルプリンス(父キングカメハメハ)が3勝、3歳現役のサンジェナーロ(父マンハッタンカフェ)が1勝、2歳現役のシャルール(父ゼンノロブロイ)が新馬勝ちと、初仔の仔と故障でデビューできなかったディアビクサス以外はすべて勝ち上がり率は非常に優秀です。(初仔だけハズレだった点もカーリングと非常に似ている)
ここまで万遍なく結果が出ていると考察が難しいのですが、このうち引退馬を「重賞での5着以内の有無」で分類すると以下のようになります。
<重賞5着以内あり>
ヒカルアモーレ(父クロフネ)
ラフォルジュルネ(父スペシャルウィーク)
アーデント(父ディープインパクト)
<5着以内なし>
テイクバイストーム(父ファルヴラヴ)
ヒカルプリンス(父キングカメハメハ)
この分類でもヒントは見えてこないのですが、まず注目したいのは父の実績です。
重賞5着以内の経験がある馬の父たちは皆、東京コースでG1勝ちがあります。これはグレイトフィーヴァー一族のキレのなさを種牡馬が相殺していることが考えられます。
でも、それを言ったら春の変則2冠を達成したキングカメハメハを父に持つヒカルプリンスの存在が説明できません。これを例外と考えた場合、ここでひとつの仮説として「グレイトフィーヴァー血統とミスプロ系は相性があまり良くない」という仮説は考えてもいいかもしれません。
あと、もうひとつこの血統で重要視していたのは「父馬の活躍時期」です。
この血統は馬体が本格化するのは4歳から5歳にかけての馬が多いのが特徴です。ですので、父親の血がそれを早めるような効果をもたらすほうが理想的と言えます。やはり上の分類で見ても春のクラシック時期から活躍していた種牡馬の馬たちが実績上位になっています。
この推論に関しては、現3歳のサンジェナーロが一番勝ち上がりに苦労した点も説明してくれるかもしれません。
サンジェナーロの父はマンハッタンカフェで、有力SS系種牡馬の中では珍しく春のクラシックには不参戦だった1頭です。ですから、父の晩成傾向がサンジェナーロに受け継がれていたという推論は説得力があります。
その点、今年デビューのシャルールがいきなり新馬戦を勝ったのは面白いデータです。シャルールの父ゼンノロブロイは確かに春のクラシックにも出走していましたが、本格化したのは4歳の秋。ですから、ある意味マンハッタンカフェよりも晩成傾向が強いとも解釈できるかもしれないわけですが、その父から生まれたシャルールが一族では一番早い2歳の8月に1勝目をあげた点は興味深いところです。この馬が今後どのような成長曲線を動くのか注目したいところです。
他にもこの血統に関しては、ヒカルアモーレの長女のグランデアモーレが先日4勝目をあげて準OPに上がったのも面白いところです。血統的には「ネオユニヴァース産駒の牝馬」「母父クロフネ」という不安要素を抱えながらも4勝とはお見事です。このあたりもこの血統に強さを感じる由縁なのですが、このあたりについてはまた日を改めて書いてみたいと思います。
■追伸
私の心の中では、重賞級の能力を秘めているラブラバードが秋の京都開催で復帰します。
復帰レースは10/12の500万下の平場マイルの予定です。夏の小倉で勝てなかったので来年のマイルCS出走はだいぶ厳しくなってしまいましたが、全姉は3連勝で一気にOPまで駆け上ったのでまだ諦めていません。応援よろしくお願いいたします。