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2014/04/29 21:41

サングレアルのローテーションの可否

前回の記事に補足したいことがある。

松田博厩舎に文句を言う人がいるが、今回のサングレアルの使い方なんて、ある意味、非常にわかりやすい使い方だと思うのだ。

1月の福寿草特別を負けた時点で放牧に出し、フローラSまで長期休養に入った。桜花賞をパスしたわけである。
そして、今回、最高の結果を得て、オークスに出ることになるわけだが、これがもし権利が獲れていなかったらおそらくまた放牧に出されていただろう。

こういう使い方に納得いかない出資者もいるだろう。
ただ、それは松田博厩舎と方針が合わないだろうし、出資をするべきではないと思う。

松田博厩舎にいると、一流の馬が贔屓されているように感じるが、決してそうではない。結局は「健康に使える馬」が優先となる。

たとえば、多くの社台系の馬を抱える中でベストクルーズという牝馬は非常に長い間、在厩し、コンスタントに使われた。その結果、最後の1年近くは勝てなかったが、数多くの素質馬がいる中で厩舎に居続けたわけである。

だから、グランデアモーレの場合は使ってみて「健康に使えない」という判断が合ったのだろう。それはやはり出資者の不運さであり、相馬眼の問題なのだ。

松田博厩舎は多くのG1馬を手掛けた一方で、有力馬を故障によって失い、中には命を落とした馬もいる。だからこそ、松田博調教師は「無事に牧場へ返す」ということを強く意識している調教師のひとりだ。

私がそのことを強く感じたのはブエナビスタのJCの勝利時のある一幕だった。鞍上の岩田騎手は次走の有馬記念に向けての抱負を語ったが、松田調教師の口からは一切そういう話が出なかったということがあった。

その時の松田調教師の目には潤うものがあった。

おそらく彼の脳裏には、その前年度に降着によって逃した牝馬としては優秀すぎる「JC優勝」というタイトルを獲った時点で、あとは無事に牧場に返すという意識もあったのだろう。そういうこともあり、ブエナビスタは次走でキャリアで最も低い7着という着順でターフを去った。

牧場に無事に返すだけではなく、当然、勝ちにはこだわっている。ただ、必要以上のムリをさせない、人間のエゴを押し付けないのが彼である。
私が出資していたラフォルジュルネも引退するまでの約半年間は一度も放牧に出されることなく、在厩で調整されていた。それはラフォルジュルネが体調を崩すことなく、勝てる惜しいところまでいっていたからである。繁殖牝馬としてのキャリアを考えた場合、彼の考えではあと1勝が必要だったのだろう。

だから、私は松田厩舎の方針に納得し、出資をしている。たしかに出資馬の中で忘れられたように放置されていることもあるが、それは厩舎の都合以上に無事に使えるような気配がない馬を選んだ自分の責任である(特に自分は晩成傾向の馬を選んでいることも影響しているだろう)

人気厩舎だからといって、安易に松田博厩舎に入る馬を選ぶべきではない。彼の馬を見る眼は、競走生活の間だけではなく、馬のキャリア全体を見渡しているのだ。

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    2014/05/02 11:17 ブロック

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    2014/04/30 01:31 ブロック