【ヤバい反論だな、お前】 調教師の選び方

こんにちは。
ラウンドワールド板に何気なく意見を書いたら、
想像を超える反論を受けた桜木です（笑）
（投稿 4434.4437 参照）

まさかこちらの意見に対して、

「競馬場並んでいる時やパドックで耳にしました。
　若い人々や年配の人々が言ってましたよ。」

と返されるとは想定しませんでした。

いやー、そんなこと言われたら反論できません。
どうぞご自由にそちらを信じてくださいって感じです、はい（笑）


ただ、彼は「桜木が松田博調教師を崇拝してる」って指摘をしてますが
これはあながち、ハズれてはいません。

私が常々、一口馬主の方々が調教師批判することに対して、
異論を唱えるのには、それなりの理由があります。
結局、彼らは十分に調査をしていないだけです。

たとえるなら、一口馬主を投資信託の金融商品だとしましょう。
（まぁ元々は、ほんとそういうものなんですが。）

馬は、金融商品の種類に該当します。

投資信託を知らない人のために簡単に書いておくと、
投資信託は、日経平均に連動するものであったり、
金や不動産などの資産を対象としたものであったり、
食糧関係の株などで稼ぐなどテーマ別の信託だったりと、
いろいろな種類があります。

その中で、当然、
「これから金が高騰するから金ファンドに投資しとこう」
というような判断があるわけです。

これが一口馬主だと、
「来年はディープ産駒が大活躍するに違いない！」といって
ディープ産駒の中から出資を検討することになります。


ただ、これだけで投資をするのは、かなりアホ。
もうひとつ大切になるのが、運用会社の存在です。

同じような商品を取り扱っているように見えても、
その運用方法が大きく異なる場合がありうるわけです。

説明はしづらいですが、同じテーマの株式を取り扱っていても
１つの運用会社は配当などを重視して堅実な運用をする一方で、
もう１つの運用会社では売買差益によって収益を上げるというように
運用会社によってスタンスや方針が大きく変わってくるのです。

これが一口馬主の場合であれば、
調教師であり、さらに言えば愛馬法人会に該当します。

ですから、一口馬主として出資をするならば、
この運用会社の傾向ぐらいは理解していなければ、
はっきり言って、おかしいということが言えると思います。


私の場合であれば、外から見て、「レース選びの基準」を重視して、
そこに共感できる調教師でなければ、出資は控えています。

マツパクさんの話が事の始まりだったので、
説明をすると、マツパクさんの場合は、

【３歳春までは、Ｇ１を意識したローテ。
　古馬になってからは馬の身の丈にあった堅実なローテ】

という感じです。それに加えて、

【基本、関東への遠征は好まない（３歳はトライアルまでは関西）】

というオプションがあります。
（どうやらアドマイヤのお馬さんだけは例外みたいですが）

私が出資した中では、ラフォルジュルネの
チューリップ賞なんかがわかりやすい例でしょうし、
その一方で、古馬（1600万下）になってから、出走頭数の関係から
エリ女に出走するチャンスがありながら登録さえしませんでした。

また最近では、ラブラバードなんかはＮＨＫマイルＣを
意識していましたが、それが無理とわかるや否や、
すぐに放牧に出す判断の速さは、やはり厩舎としてのスタンスが
しっかりしているからだと、私は評価をしています。


一方、私は出資をしたことがありませんが、
ウオッカなどを輩出した角居調教師の場合であれば、

【春のＧ１のために２歳時から積極的に関東へ遠征させて経験させる】

という傾向が強いと思います。
とりわけ東京に出走させる傾向は強いはずです。
これが東京での本番を勝つためにいいのかもしれません。

ただ重要なのは、これが正しいかどうかではなくて、
そのスタンスに共感できるかどうかなのだと思います。
そこに共感できないのであれば、一口馬主は面白くないですし、
自分の場合であれば、２歳の時点でわざわざ遠征させる方針は
馬本位ではないと感じるので、角居調教師の馬には出資をしません。


初めてその厩舎に出資するのであれば、
その部分がわからないというのは仕方ないのかもしれませんが、
しかし、少なくとも松田博厩舎や角居厩舎のような
リーディング上位の厩舎であれば、過去の代表馬のレース選びを
分析すれば、そこそこの傾向はつかめるはずです。

そうした努力が、多くの一口馬主の方に
足りていないのではないか、と感じるのは私だけでしょうか？