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2015/04/17 23:31
アーデントに2000m以上の距離が向かない理由
掲示板に書くと荒れそうなのでこちらへ。
アーデントに関して「マイルは流れが速く先手を取れないから、もっと長い距離を使うべき」という意見が根強くあるが、これについて私の意見を述べたい。
結論から言うと、向かない。ただしこれは馬の適性以外に問題がある。
なぜ向かないかというと、この馬は武豊TVで武豊騎手が話している通り「どこまでのワンペースな馬」である。簡単に言うと、ギアチェンジを何度もできるタイプではない。武豊騎手も言及しているが、一番向かないのはスローペースで流れてヨーイドンの競馬である。そして残念ながら2000m以上の中距離ではこういうレースになりがちである。
これは騎手に問題がある。日本の競馬は中距離だとこの傾向がかなり強いのだ。だから並みの騎手がアーデントに騎乗しても先手を取った時点でペースを落とそうとするので中距離は向かない。
残念ながら中距離の競馬で、このような競馬ができる騎手は非常に少なくなった。かつては佐藤哲三騎手や後藤浩輝騎手がこういう競馬をできたが、今ではローカル以外でこういう競馬をできる騎手はほとんどいない。だからアーデントが2000m以上のレースを使っても力は発揮できない。仮に力を発揮できるとすれば、後続を突き放す強気な逃げとなる。ただこれを実行できる騎手もほとんどいないと考えるべきだ。
それならばスムーズに流れに乗れないとしてもマイル〜1800mのほうが競馬はしやすいと考えるべきだろう。
アーデントの出資者はもう一度、リゲルSを解説した武豊騎手の言葉を聞きなおしてみるといいだろう。