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2014/08/29 05:49

陣営と観衆に一体感をもたらした札幌記念

 久々に札幌競馬場が沸いた。

 ハープスターが勝った札幌記念が行われた札幌競馬場の入場人員は4万6097人。1990年以降ではエアグルーヴが優勝した97年に次ぐ観衆が同競馬場に集まった。

 2014年8月24日の日曜日、札幌記念当日はJRAの期待どおり、朝から徹夜組を含む多数の人々が開門と同時に殺到。最寄の桑園駅から出ている無料バスは第1便から超満員。同駅から競馬場までの間も歩いてむかう人々が列をなす。開門から間もなく指定席が完売となり、馬券を買った人が参加できるプレゼント抽選会などJRA企画の各イベントも2時間後には定員がうまってほぼ終了。この夏最大の“競馬祭”は大盛り上がりとなった。

 札幌記念の発走は午後3時25分。午後1時をまわるとさらに入場者が増加。その時点で3万人を超えたと場内発表されると、館内の馬券投票所でもざわめきが起こった。

 北の大地で起こった大フィーバーの理由は、札幌記念に今年の桜花賞馬ハープスターと先日の宝塚記念を勝ってGI5勝目をあげたゴールドシップの2大スターが、凱旋門賞に臨むためのステップレースとして参戦してきたことにある。そのほかにも昨年このレースを制しているトウケイヘイローやGI2勝馬ロゴタイプ、GI牝馬ホエールキャプチャなど伏兵陣も多彩。またこの日プレゼンターとして訪れたTOKIOの松岡昌宏さんと長瀬智也さんの存在効果。観衆は北海道内だけでなく、多くはこの時期ならではの夏休みを利用し、避暑をかねて東京など各地からかけつけた人たちだった。

 ところが、この日の札幌市内の温度は避暑と呼べるにはほど遠いようなもの。リニューアルされたとはいえ、競馬場自体が府中など大型競馬場と比較にならないほど小さいので、入場者であふれる館内はすれ違うのもひと苦労。観衆はものすごい熱気とあいまって息苦しさすら覚えるような感覚を味わっていた。来なければよかった…。そう思った者も少なくなかったろう。

 その“苦しさ”を一変で喜びにしたのは、人気馬2頭が一騎打ちを繰り広げた札幌記念のレースそのものだった。スタートして間もなくゴールドシップが馬群から離されると大歓声、3コーナーからそのゴールドシップハープスターが仕掛けを開始するとまた大歓声が沸き起こった。直線入り口では2頭が先頭に並ぶ勢いで上がっていけばまた大歓声。2頭が他馬を大きく引き離し、懸命に追い比べをするゴール後まで、それは止むことがなく、レース後は拍手喝采に変わった。

 力を出し切った2頭が凱旋門賞への前哨戦として無事に走り終えた陣営の安堵感と、このレースのために足を運んだ大観衆の満足感は、レースと観衆に一体感をもたらしたのではないか。今後も札幌記念のみならず、すべてのレースにおいてこの一体感を味わえる競馬を期待したい。

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    2014/09/06 14:08 ブロック

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    2014/08/29 20:05 ブロック