フェブラリーS雑感

前後半が46.6-49.0。ネット競馬では「ミドルペース」とされているもののこの数字からは明らかに「ハイペース」。それに乗じた形なのかもしれませんが、上位3頭は上がりにおいても上位3番以内でした。そうするとその中で上りは3番目であるものの中盤につけて押し切ったレモンポップは、レース運びを含めた総合的な能力で上がりを上回る2頭よりも、今後も安定的な活躍が期待できそうです。レース前に距離を不安視されながらも、いたずらに下げずに勝ち切ったレースはヤマニンゼファーが秋の天皇賞を思い出させてくれました。

2着に敗れたレッドルゼルは「短距離の差し馬」と言う位置付けでしたが、昨年の1番人気6着が中盤8番手に付けて伸びきれなかった事があってか、道中は後方2番手からで届きませんでした。結局はこの距離での限界であったのかもしれません。

一歩で大きく出遅れてしまったメイショウハリオ。こちらは後方一気のみばかり距離も不安がなかった為、望まざる位置取りとなりましたが上りもレッドルゼルに遅れを取りましたから、致し方無しという事でしょうか。

メイセイオペラ以来の地方所属馬の勝利を期待されたスピーディキック。最後の直線で前が詰まったもののそれがなくても、掲示板または馬券圏内が精一杯だったかと思われます。ただし今後のダートグレード競走では十分勝ち負けは期待ができ、牝馬限定戦であれば最有力候補とさえ思わせる内容でした。遥か昔の2002年の夏，最終日2日前に2度目の訪問を最後に、「益田競馬」が廃場以外でその活字を見させて貰った一週間でした…