POG2016-00-08　POGにおける母父シングスピールについて（前編）

今日は好きな母父の話しです。

ストームキャット[Storm Cat]のように派手な実績はまだ残せていませんが、
POGで個人的にちょっと注目してるブルードメアサイアーとして、
シングスピール[Singspiel]　がいます。

今季はキャロットのシンハライトや、金子馬のシャケトラが人気を集めていますね。
私もnetkeibaPOGでアオイプリンセスを指名しました。

----

シングスピール自身は現役時代20戦して9勝。
おもな勝ち鞍は、
加G1・カナディアンインターナショナルS（芝12F）
日G1・ジャパンC（芝2400m）
英G1・コロネーションC（芝12F10Y）
英G1・インターナショナルS（芝10F88Y）
首重・ドバイワールドC（ダ2000m）

血統的には父は欧州の【サドラーズウェルズ[Sadler's Wells]系】で、
母父は北米の【ヘイロー[Halo]】という、欧米の良いとこ取り。
しかも兄ラーイ[Rahy]とメイセイオペラだけでなく、
妹シャンソネットまでもが日本の重賞勝ち馬の親となっており、
ジャパンCを勝った自身も含め、日本の馬場への適性が非常に高い母系です。

それから、あらためて書くまでもないですが、
【サドラーズウェルズ】は日本では父系よりも母父として超一流の種牡馬で、
フサイチコンコルド◎，アンライバルド△◎兄弟
エルコンドルパサー△◎
シーザリオ△◎
ヘヴンリーロマンス△
エイシンアポロン△◎
といったG1馬のBMSです。
上記G1馬はフサコン以外全て【北米系種牡馬との配合△】である点と、
ヘヴンリー以外はダービーまでの【POG期間中に重賞を勝っている◎】のも特徴です。

----

ここまで長々と前置きしたところで、
サドラーズウェルズとシングスピールの母父としての基本データを書きます。
（2015/9/16 netkeibaDB検索結果より）

母父サドラーズウェルズ[Sadler's Wells]の成績
・勝利頭数/全出走頭数　256/722（勝馬率　.355）
・勝利回数/全出走回数　564/7637（勝率　.074）
・EI　1.09
・JRA重賞勝利馬頭数/全出走頭数　11/722（重賞勝馬率　.015）
　　（上記G1勝ち馬以外）
　　ザカリヤ△◎（父Zafonic　米国産）
　　ボーンキング△◎（父サンデーサイレンス）
　　ディープサマー△◎（父タイキシャトル　米国産）
　　メイショウベルーガ△（父フレンチデピュティ）
　　コスモメドウ△（父King's Best　米国産）
　　　ほかに交流重賞勝ち馬シビルウォー△（父ウォーエンブレム）等

母父シングスピール[Singspiel]の成績
・勝利頭数/全出走頭数　41/92（勝馬率　.446）
・勝利回数/全出走回数　73/803（勝率　.091）
・EI　1.00
・JRA重賞勝利馬頭数/全出走頭数　4/92（重賞勝馬率　.043）
　　コスモネモシン△◎（父ゼンノロブロイ）
　　アダムスピーク△◎（父ディープインパクト）
　　ローブティサージュ△◎（父ウォーエンブレム）
　　フリートストリート△（父Street Sense）

絶対数ではちょっと比較になりませんが、
率ではおじいちゃんを上回る数字を残していることがわかります。
通算のアーニング 1.00 はやや物足りないですが、
今年2015年に限れば 1.31 と、母父のEIとしては水準以上の数字を残しています。
また母父シングスピールの重賞勝ち4頭全て【北米系種牡馬との配合△】であり、
うち3頭は【POG期間中に重賞を勝っている◎】のは、
【母父サドラーズウェルズ】の特徴と似る注目すべきポイントです。


（日記の文字数制限のため後編に続く）