スクリーンヒーローの可能性

スクリーンヒーローの可能性

モーリスを見て驚いた。リーディングのディープ、キンカメを差し置いてこの圧勝劇。
いわば弱小球団が金持ち球団をひっくり返したような衝撃。
それだけにその血が持つ爆発性にあらためて新しい希望を見た。

単純にHail to Reasonのクロス。それだけに尽きる。
ちまたでは　Halo xRobertoの爆発性といわれるが、やっぱり
単純にHail to Reasonのクロス。それだけに尽きる。
なぜなら、Hail to Reasonこそが日本の特殊な高速で軽い芝馬場に最も適性の高い系統だから。

それと面白いのはサンデー血統の血の袋小路といわれているが、
たしかにサンデー３ｘ３などのインブリードは私は大失敗すると思っていたし
現状のサンデーが蔓延しきって飽和状態の日本に明日はないとひとり絶望していた。
つまり、サンデー、ディープを越えるのはおそらくはキンカメか、ディープの仔であると。
仮にそうなってしまえば　ラブリーデイやデニムアンドルビーのような血統が蔓延して、
これも面白くないだろうぁと予測していた。

そこに彗星の如く現れたスクリーンヒーロー。
当初はまったく評価していませんでした。
母父サンデーにグラスワンダーのロベルト系。
種付けしてもせいぜい２戦級の二流馬がいいところと勝手に踏んでいました。

ところがこの大爆発！

わかりやすくもう一度同じHail to ReasonのRobertoをかけてしまおうと。
なるほど、もともとRobertoは１ｘ１の相似配合のインブリード色の強い配合。
ブライアンズタイム系シルヴァーホーク系が爆発したもの後継になると色が薄くなってしまって、
せっかくのナリタブライアンは夭逝。マヤノトップガンも先細り。
それならもう一度Robertoに回帰して母父サンデーで気性の激しさを加味してHail to Reasonを継続配合させようと。
ただこれは諸刃の剣で、Robertのムラ駆けとサンデーの激しい気性が
マイナスの方向にでてしまう可能性もはらんでいる。
しかし、ひとたびプラスに生じるとスクリーンヒーローみたく
いきなりジャパンカップの大舞台で勝ってしまう爆発力。
これぞRobertoっぽく語られるが、同時にHail to Reasonの器用さも隠し味で光る。
Hail to Reasonのクロスを持つ馬はもともと東京コースを得意としていたので、遜色はない。

それでおもしろいのがアンチインブリードっぽいRobert系とサンデー系の
Hail to Reasonのクロスに着目があつまったわけです。

それでも単純にRobert系とサンデー系のクロスというよりは
Robert系とHail to Reason系のクロスが実は繁殖にあがって将来的に可能性を秘めた
牝系を活躍させるタネあかしではないかと考えたわけであります。

なぜなら、もともとHail to Reasonの血統表をみたいるとその当時の生産者は
NativeDancerを好んでつけている。

Lipstick系やSadler's Wellsや、Seattle Slew 。
以前にNative DancerとDiscoveryの特集で取り上げたとおり。

ゴールドアクター もその例で母父キョウワアリシバ が
Native Dancer 4 x 4でスクリーンヒーローのもつHail to Reasonのクロスと合致。
ダノンプリマドンナ (牝 2007 黒鹿毛 シンボリクリスエス) 3勝
ナポレオンバローズ (牡 2008 黒鹿毛 シンボリクリスエス) 3勝と兄弟より好成績
シンクリｘサンデーもそうだけどNativeDancerがほしい。
エスポワールシチー はTraffic Judgeが隠し味

現実的にはブライアンズタイム系とサンデー系。グラスワンダーとサンデー系
リアルシャダイとサンデー系の見直しが　これからの命題となる。要注目。
ハタノヴァンクール なんて理想的な血統。


チュンピンオンズＳの週末なので調べてみるとグランドシチーの
レディクラシック なんて面白そう。

Lipstick系の母父Dayjur の□地ハッピースプリントもHail to Reason４ｘ６
も面白そう。コパノリッキーも同じ。

ヴァーミリアンは６・７ｘ４スカーレットベル ５・７ｘ４
ダノンリバティ

まぁ遊びで！あとミトラも