オルフェーヴル、淀でも王権を確立せよ　1　?菊花賞予想?

今週は波乱満載の菊花賞。長距離戦は騎手の方々にとって腕の見せ所だそうですが、予想する方も腕が鳴ります。昨日、日記に書いたように、スタミナ（血統が主）や走法などＶＴＲ見ながら割と細かくチェックしました。オルフェーヴルに関しては、馬格や走法などからステイよりもマックイーンが強く出ている気がします。これはかなり堅いと思いました（これを全部書くと切りがないのですみません）。
色々な予想の方法があると思いますが、今回は主役であるオルフェを中心に、各陣営の気持ちになって展開予想してみたいと思います。

先週の秋華賞を見ても分かるように今の京都は内がいい。今週もよほど雨が降らない限りまだ内も残る馬場でしょう。また菊花賞は出馬してすぐ３コーナーですから外だと距離ロスが大きいですよね。とすれば、やはり真ん中より内がいいということになりそうです。

絶好枠を引いた蛯名Ｊや早めのロングスパートを宣言している後藤Ｊなんかはガッツポーズしてるんじゃないかな(笑) 内で包まれるのを嫌い、オルフェを出し抜くべく両馬は先行して自分の競馬に徹すると予想します。

フェイトフルウォーもいい枠引きましたね。こちらは折り合いに不安を抱えている分、番手を取りに行くというよりも内でじっとして折り合いに専念するものと思います。

一方、オルフェーヴルは７枠14番とやや外目。しかし、意外にもここ10年で馬券に絡んだ30頭のうち、12頭までが10番より外枠でしたから一概に不利とはいえません。むしろ圧倒的人気を背負う馬にありがちな包囲網が出来にくい点ではプラスといえるでしょう。折り合いを心配する声もありそうですが、神戸新聞杯はスタンド前発走かつあの超スローペースで折り合えました。これに対して、菊花賞の最初の1000ｍは例年58秒?遅くても61秒。今週の調教でも２馬身先行する僚馬をたんたんと追走していましたし、いまのオルフェなら我慢できると思っています。それに数々の乗り難しい馬で鍛えられた池添Ｊ、殊折り合いに関してはトップレベルだと思っています。むしろ前走を見る限りウインの方がかからないか心配でしょう。

他ではやはり、そのウインバリアシオンの出方が気になりますね。安藤さんはインタビューでは「特に何にも考えてない。自分の競馬に徹するだけ」と言っていますが、それは本命馬に乗るときの話でしょう。なんとか負かす方法を練ってくる策士です。菊花賞では有名なザッツのロングスパートがありました。とはいえ、枠が外目でかつオルフェの隣なだけにオルフェとあまり離れた位置取りをするとは考えにくいです。

注目したいのはフレールジャック。今回の鍵を握る馬です。ＶＴＲを見て気付いたのですが、神戸新聞杯ではスタートしてから、３コーナーまで福永騎手が手綱を引っ張りっぱなしでしたね。陣営は懲りたのでしょう。今回は思い切って行かせると宣言しています。いくら17番枠とはいえ福永騎手も先週に続く大外でうっぷんもたまっていることでしょう。また元々距離不安がささやかれるフレールの潜在能力を試してみたい衝動に駆られるのではないでしょうか。問題はペースですが、あれほどかかる馬です。まして外枠から最初のコーナーを大外回って先行するにはそれなりに押して行くはず。1000ｍ通過61秒前後ではなく、06年や08年のようなハイペースになると予想しています。

ショウナンマイティはきつい枠引きましたね。スタートも上手ではないので、これはもうオルフェ徹底マークしか作戦は残っていないのではないでしょうか。

さて、仮に06年や08年のように流れたとします。次の1000ｍはいわば「静」の時間。スタンド前を通過してフレールも若干落ち着き、1分5秒前後ではないでしょうか。それぞれ折り合いに専念し、淡々と流れていくものと思われます。

そして迎えるは、京都名物３コーナーの下り坂。いよいよ力比べが始まります。?つづく?