139件のひとこと日記があります。
2017/08/30 03:22
ビスコンティのこと
今朝ある知らせがあって、記憶を辿って18年前のことを思い出している。
その頃、障碍練習が本格化してかなり気合が入った時期だった。
騎乗馬は在厩馬のボス格であった栗毛のブライト(キオイリート)、
異様に手足が長く、踏み台なしでは騎乗できなかった栗毛のエターナル、
N先生のレッスンに限ってほぼ毎回落馬した拒止・後退の名手、鹿毛のゼウス、
そして痩せ細って薄っぺらい体をした鹿毛のビスコンティ。
中でもビスコンティに乗る機会が多く、最も相性が良かった。
彼は賢く落ち着いた気性で操作性もよく、跳躍力も抜群で
障碍へ真っ直ぐ向けると絶対にミスしない信頼できるお馬だった。
しかしなぜかすごい拍車キズがあり、いつも青黒いヨーチンが
大量に塗ってあった。
なんとかストレスを与えないように乗ることを考え、
短鞭を長鞭のように使った「触れ鞭」をやるようになったのも
ビスコンティに乗るようになってからだった。
反応は良く叩くことはなかったし、もちろん拍車は必要なかった。
騎乗は相変わらず未熟だったが、いつも内方の眼がこちらを見ていて
「次は?」と聞かれているような気がした。
難しいお馬が多かった中、このビスコンティには教わることがとても多く、
毎回配馬表が出る際には彼の名前があることを期待した。
彼とのコンビはいつもウマくいったし、とにかく乗っていて楽しかった。
「このお馬とならどこまでも行ける。」という感覚があった。
ある日の騎乗の後、後肢の落鉄が判明し、蹄を見た厩務担当員の表情が
一瞬曇ったように感じた。
次の週、馬房は空になっていた。
その後クラブには半年ほど在籍したが、ほぼ虚脱状態だった。
異なる環境を求めて移籍もしたものの、この間の騎乗馬のことや
どういった指導を受けていたのかほとんど覚えていない。
もうそれまでのテンションが維持できなかった。
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のこみゆきさん
ありがとうございます(^^)
以前から、長くても来年春までかな?と思っていましたから、一つの区切り?だったかなとは、思います(^ ^)
今日、アジア美術館にて、タイやアジアの国の方々の油絵観てきました、また、一から描いてみたくますますなりました(^ ^)
生き物はやはり出会い別れが必ずあります、だからという訳ではないですが徐々に絵画の方もしていこうと思いました^ ^ -
stanerraさん
みゆきさん、コメントありがとうございます!
乗馬としての第一歩を始めたばかりだったのに・・・。
一生懸命に調教を進めて、さぁこれからという時に・・・。(涙)
ずっとお話を聞いておりましたので、いつか新馬さんにも
会えることがあったらなぁ、と思っていたんですよ。
お馬との別れはどんな形でも寂しく悲しいものですよね。
でもこれを乗り越えて、また「常歩進め」から
真っ直ぐ前を見て一緒に頑張りましょう。
新馬さんもそれを望んでいるでしょうし、困った時は
きっと背中も押してくれますよ! -
のこみゆきさん
こんにちは^_^
…そうだったですか、色々な、出会い、別れ、ありますね。
たださすがの強気の私も今回はこたえました。
突然の病気ならともかく、あのコの場合は少し違いますし。
こんなに何年もやっていてたった一頭も守ってやれなかったか?という
後悔ばかりですね、仕事に行かないといけないのでご飯は何とか食べています。
少しずつ元気取り戻したいと思います、みなさんが、スレ主の私、不在の中投稿していただきありがたく思います(^^)
感謝です^_^
季節の変わり目体調管理には気をつけてお過ごしくださいね(^ ^) -
stanerraさん
ねぇさん、泣けるコメントありがとうございました。(涙)
その後のことはもう誰にも聞くことはできなかったし、
いつか戻って来る、という僅かな望みも持っていたんです。
当時は自馬を除いて競走名のまま乗馬になっているお馬は少なく、
彼の馬房のプレートには馬名のほかはなにも書かれていなくて、
素性が全く判らないままのお別れになってしまいました。
ビスコンティのおかげで短鞭の使い方はウマくなりましたし、
その鞭は感謝の気持ちと共にいまも大切に使っています。
ねぇさんにもそういうお馬がいたんですか。絶対にいますよね!
わたしもコースを走って、もう障害はないけど最短コースを狙って
突っ込んでいく視線の先に、その頃の光景が幾度も蘇りました。
もしどこかで元気にしていたら、一緒に頑張ったお馬たちには
もう一度会って話をしたり、綺麗に手入れをしてあげたいです。 -
ねぇさん
「このお馬ならどこまでも行ける」
そう思う馬はそういません。空になった馬房を見た時は さぞかし寂しかったでしょう。
私も一頭同じ思いの馬がいました。
小6の時、親にムラヤリ乗馬を習わされ、怖くて怖くて仕方なかった私に『乗馬は楽しいんだよ。怖がらなくていいんだよ』と教えてくれた馬でした。その後この子が私のいた乗馬クラブから姿を消し、その後他県のクラブにいるとの情報を得てそこに行ったのですが、時はすでに遅しでした。
今でも練習で思うようにできなかったり、騎乗馬との相性が合わなくて苦戦した時にそっと心の中で教えてくれたその馬に相談しています。