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2022/05/31 10:49

シャレン!アウォーズ

サッカーJリーグの各クラブが自治体や企業などと協力し、環境保全や健康づくり、コミュニティーづくりなどの地域活性化に取り組む社会連携活動「シャレン!」で5月、優れた取り組みを表彰する「シャレン!アウォーズ」のパブリック賞に、神戸市の新型コロナウイルスワクチン接種会場の運営に協力したヴィッセル神戸の活動が輝いた。本拠地のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)を接種会場に改造し、1、2回目合わせて約37万回の接種を実施。取り組みをきっかけに新たなファン層開拓にもつながるなど、スポーツクラブと地域の新たな関わり方として注目される。

生きたノウハウ

Jリーグは平成3年の発足以来、地域密着を掲げてきた。当初は「地域密着=応援してもらう」の図式だったが、近年は「応援してもらうには、地域に貢献する必要がある」との考えが浸透。「シャレン!」の取り組みもその一つだ。中でも、国や自治体が掲げる政策をもとに、地域の課題解決に向けて多様な団体と連携していると認定する「パブリック賞」はハードルが高いとされ「国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けてさまざまな関係者と連携し、持続可能な活動となるように取り組んでいる」が選考基準となっている。

自治体や医療機関、大学なども含めて最大28団体と連携。医療従事者以外にも地元のボランティアや楽天グループの社員も含め、1日あたり200〜300人が運営に携わった。受付に長い待機列ができないようにしたり、備品を手際よく片付けたりなどの実務面で、普段の試合運営のノウハウを発揮。神戸市や兵庫県と築いてきた太いパイプが、送迎用バスの運行などスムーズで快適な会場づくりにつながったという。


ヴィッセル神戸でノエビアスタジアム神戸を接種会場にする話が浮上したのは、令和3年のゴールデンウイークのころ。国内のワクチン接種が進まない中、「欧州でスタジアムを利用した接種が始まった」とのニュースが流れたのがきっかけだった。その後、親会社の楽天グループからの正式な指示もあり、約2週間で態勢を整え、接種開始にこぎつけた。

使える部屋は徹底的に医療用のスペースに改造。選手らがピッチに入る前に待機するコンコースは、パイプ椅子を並べて接種者の待機場所に、選手が着替えなどを行うロッカー室も経過観察用の部屋として活用した。スタジアム本部スタジアムエンターテインメント部の菊地隆之部長(46)は「接種会場として提供することに不安もあったが、地域に好意的に受け止めてもらった。短期間で準備しなければならないということで、日ごろの業務が生きた」と振り返る。

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