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2022/04/26 21:55
再発防止 笠松競馬再生へ
笠松競馬の不祥事が明るみとなった発端は、競馬法違反(馬券購入)の疑いで騎手や調教師だった四人が同県警の家宅捜索を受けたことだった。名古屋国税局が騎手や調教師ら十人以上に総額二億円超の馬券払戻金の過少申告を指摘していたことが発覚した。
オグリキャップという名馬を輩出した笠松が大きく揺れていた。
組合の管理の甘さも不祥事の温床といえる。騎手はレース開催中外部との連絡を遮断され、携帯電話等持ち込み禁止の調整ルームで過ごす決まりだが、組合は手荷物検査などを徹底していなかった。
組合は四月、不正な馬券購入や所得過少申告などで、騎手と調教師計三十人に「競馬関与禁止」などの処分をし、監督責任を問い組合関係者ら二十一人も処分した。
だが、その後も組合が開いた税の研修を機に、調教師ら八十一人の所得申告漏れが明らかになり、全員が訓告などの処分を受けた。馬券購入とは無関係ながら、関係者と組合は緩み切っていたというほかあるまい。
再発防止のため、組合は警察などの外部講師を招いた研修を年一回から四回に増やすほか、法令順守の訓示会を年二十回以上開催するという。
競馬ライブ報告 木元貴章