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2023/03/01 09:14

木元貴章 グリューネグリーン

木元貴章 グリューネグリーン
皐月賞トライアル(3着までに優先出走権)の第60回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(5日、中山)に参戦するグリューネグリーンは、祖母に99年オークス馬のウメノファイバーがいる美浦・相沢厩舎ゆかりの血統だ。兄ヴェルデグリーンは古馬になって重賞2勝を挙げたが、14年にがんで急死。半弟に託す厩舎の期待を「母を訪ねて」でたどる。

 グリューネグリーンの母系には相沢厩舎の思いが詰まっている。祖母は99年オークスで、厩舎に唯一のG1勝利をもたらしたウメノファイバー。オークスに限らず、2歳時の京王杯3歳S(当時、芝1400メートル)、3歳時のクイーンC(芝1600メートル)と幅広い距離で重賞タイトルを取る活躍を見せた。その豊富なスタミナとスピードは、一族に脈々と受け継がれてきた。

 繁殖牝馬としては目立った活躍馬を出してはいないとはいえ、初子として生まれたレディーダービーが母になり、2番子としてヴェルデグリーン(父ジャングルポケット)を出した。祖母と同じ相沢厩舎からデビューし、5歳になってオールカマー、6歳でもアメリカJCCを制覇。しかし遅咲きの花としてこれからという時、突然の悲劇に襲われる。がんに体をむしばまれ、14年夏にこの世を去った。相沢調教師は「あんなことがなければもっと活躍できたはず」と、今も無念を隠さない。

 その6年後、12番子として生まれた半弟(父ラブリーデイ)がグリューネグリーンだ。新馬戦こそ3着だったが、2戦目で勝ち上がった後、京都2歳Sを兄譲りの勝負根性で逃げ粘って制した。今レースのメンバーでは、唯一の重賞タイトル保持者。トレーナーは「ヴェルデグリーンとは体つきがそっくりだし、性格もいい意味で気性が強いところが似ている」と、生き写しのような存在に強い思い入れを持つ。

 同舞台で行われた前走のホープフルSは11着に敗れたが、兄は古馬になって本格化している。本格開花にはまだ時間が必要かもしれないが、「この馬もこれからもっと良くなる」と相沢師の期待は大きい。厩舎の思いを背中に乗せ、兄の果たせなかったクラシック出走の権利を取りに行く。

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