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2022/01/06 09:02

アンドラステはキングヘイローのBAD END

ご衆知の通り、アンドラステ(牝6・中内田)が引退した。繋靭帯炎だそうだ。

オルフェーヴル産駒らしく1月の年明けデビュー、このときの手綱は中井Jであったが次の1勝クラスで初めて岩田望Jに乗り替わった。そして夏の2勝クラス、和田竜Jとのコンビで挑んだ一戦にて先行した無理が祟り年内の休養となってしまった。もしここで無理をしていなければ、ローズS、ひいては秋華賞でも勝負になっていたというのが専らの下馬評である。

これが第一の不幸であろう。

明け鉄砲の武庫川S(坂井J)は3着とし、次戦パールSから岩田望Jに手が戻った。この一戦は無事快勝しここから本格的にコンビ結成となった。
しかし、ここからこのコンビで挑んだG3は4着3着と惜敗が続く。さらに悪いことに、乗り替わったルメールJでの京成杯AHで10着に惨敗したことで岩田望Jの手に戻ることになった。

これが結果的に第二の不幸になってしまった。

岩田望Jの手に戻ったは良いものの、G3で2着4着と惜敗街道に乗る。流石に見かねたのか次戦中京記念で川田Jにスイッチ、重賞初制覇する。ここで川田Jが主戦になってさえいれば…G1で勝ち負けしていたかもしれない。
だが、陣営は善戦してきた岩田望Jに重賞を勝たせることを優先した。次戦関屋記念は明らかに状態が悪かったので敗戦は仕方なかった。しかし府中牝馬Sでは先行し抜け出したものの惜しい2着。ここでエリザベス女王杯かマイルCSに挑戦する決断ができていれば…エリ女では岩田望Jのソフトフルートが4着だったことを考えれば、勝てないまでもブラックタイプに載る成績は残せていたかもしれない。
しかし陣営は重いハンデを背負ってでもターコイズSへ向かった。

これが第三の不幸だ。

迎えたターコイズS、前が壁となったアンドラステは必死に抜け出した。しかし待っていたのは府中牝馬Sと同じ2着惜敗という結果だった。
これでは流石の陣営も岩田望Jの降板を指示せざるを得ない結果だった。しかしそれは余りにも遅すぎた。クラブ引退規定の6歳3月はもう目前だった。これが4つ目の不幸。

そこからの経緯はもうご存知だろう。あの重いハンデを背負って怪我をするのは無理からぬことだ。アンドラステはついにG1に挑戦することもなくキャリアを終えた。

なんとなくこの経緯はキングヘイローと福永祐Jのものと重なり、それがバッドエンドに向かうような構造なのは気のせいだろうか。
アンドラステオルフェーヴル産駒であったから、キングヘイローのように早期に重賞に挑み人馬初タイトルを獲ることもできなかった。アンドラステは岩田望Jの惜敗ののちルメールJが一世一代のやらかしを演じたが、キングヘイローは鞍上福永Jでクラシック未勝利で終わったのち柴田善Jがしっかり結果を出した。アンドラステはクラブ牝馬だったので引退時期に迫られてレース選択が消極的なものにならざるを得なかったが、キングヘイローは牡馬で丈夫であったのもあって積極的にG1に参戦した。
様々な要素はあり同情するべき点もあるが、岩田望Jとのコンビでは重賞未勝利に終わりG1にも挑戦できなかったというのはバッドエンドと言って差し支えないだろう。

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