人生の1レース

競馬始めて3年目、現地で見たジャパンカップ2021、これ以上に感情を揺さぶるレースにはしばらく、あるいはもう出会えない気がする。
無敗の3冠という看板を背負ったコントレイル、クラシック後の苦しい時期、世間のさまざまな言葉、それらをリアルタイムで見てきたうえで昨日のあの見事なレースは涙なくして見られなかった。
帰ってきて、改めてレースや福永Jの言葉を噛み締めて何度も涙が出た。距離の話やゲートを嫌がるようになった理由なども初めて知り、苦労が多かっただろうし、本当にたくさんの人の尽力の結晶なのだなと。(もちろん他の馬はそうじゃないという意味ではない)

クラシック期の多くを無観客の中で走ったコントレイル。私たちに沢山の元気をくれた。元通りの動員はできなくても、恐らく1番多くの観客で最後を見送ることができたことで、少しは恩返しできたのだろうか。

なんというか、こういう衝撃のレースに各時代それぞれが出会って、皆競馬をやめられなくなるのだろうなと思った。
本当に尊いものを見させてもらった。西日の向こうへ真っ先に駆け抜けていくコントレイルは本当に美しかった。
アリストテレスの逃げやキセキの大捲り、見どころがたくさんあった面白いレース。
記憶の引き出しの1番大切な段に仕舞っておこうと思う。出走メンバー全員へ、素敵なレースをありがとう。
コントレイル君、本当にお疲れ様でした！産駒のデビューが今から楽しみ。どうか末長く健康で。