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2019/11/11 18:03

屈腱炎 とは?

http://www.b-t-c.or.jp/btc_p300/btcn/btcn59/btcn059-06.pdf

https://company.jra.jp/equinst/publications/pdf/y59.pdf

参照 : 『知っているつもりの屈腱炎 〜 その1&2』など

屈腱炎は両トレーニング・センターにおいて年間 500 頭以上が発症しており、休養後も容易に再発することからいわゆる“不治の病”と認識されている。

屈腱炎は 「屈腱にある一 部の腔線維が切れた り、変性 した りして、出血 と炎 症が起 こる病気」

屈腱炎が治る " ということは、「出血 と炎症が無 くなり、切れた り、 変性 した腔線維が元に戻る」 ということ

超音波診断は臨床症状が認められた日に実施し、それが軽症であれば約 2 週間後に再診断することが望ましいとされています。

なぜなら、屈腱炎の炎症性反応が発症から 2〜3 週間継続しているため、損傷率が最初の超音波診断時よりも大きいこともありうるのです。

基本的に発症2週間後から2カ月後位までは傷ついた健線維の消化が中心的に行われ、それ以降の時期では新しい腱線維を作 ることが中心となります。 また、新しい随線維が どん どん作 られ た として も、その随線維が元の ように規則正しく並ぶためには、さらに時間を必要 とします。

エコー検査の結果、残念ながら 黒い炎症部分がはっきりと見 えてしまったならば、最低でも半年間は常歩や速歩だけの運動で管理することが休養の目安であり、屈腱炎のリハビリテーションの基本と覚えておいて下さい。
そしてもう一つ、特に屈腱炎で休養中の競走馬 を預かる機会がある牧場関係者に覚えておいて欲しいことがあります。休養中の競走馬を、せっかく、常歩や速歩で管理していても、それ以外の時間に広い放牧地に馬を放 しているのであれば、全 くリハビリテーションの意味がありません。


イギリスの研究者達は、走行中の馬の屈腱内の温度を測定しました。
その温度は、高速ギャロップ中に、何と45度近くまで上昇していたそうです。
腱線維はコラーゲンと呼ばれるタンパク質で作られています。
このタンパク質は試験管の中では 42 度で変性することが解っていますので、屈腱の中の温度が 45度近くまで上昇すれば腱線維はどうなってしまうのか?
もう、おわかりですね。
考えただけで恐ろしいことですが、動物の身体と試験管の中は違って「追い切りをしたら」「レースで激走したら」で簡単に屈腱が変性するわけでは無いようです。
でも、毎日、強い運動を繰り返されたら・・?

さらにトレッドミルを利用して運動強度による違いを実験したところ、
「運動の強さが屈腱を変性させる直接的な原因ではなく、ある程度の強さを持つ運動を長期間続けることが問題である」ということです。

運動を終えたばかりの実験馬の左脚は水で冷却して運動によって屈腱内の温度が上昇している状態を短くしてやり(冷却肢)、反対に右脚ではバンテージとサランラップを巻くことで通常より長くしたのです(保温肢)。その結果、冷却肢は正常でしたが、保温肢には屈腱の変性が見られました。

この実験から、屈腱の温度が上昇している時間が長いほど変性を起こしやすくなることが確かめられました。

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