夏の少女 ３

ふたりで歩く
駄菓子屋までの道のり

彼女が
あまりにも普通に話すから

さっきまでの自分が恥ずかしくなって 笑ってしまった(^o^ゞ

君の初恋の相手は
アイスを食べながら聞こうかな？(*^^*)


駄菓子屋が近付くにつれ
彼女が無口になっていった…？

「どうしたの？」

「なんか元気ないけど？」

彼女が
ゆっくりと話し出した

『いつも…』

『駄菓子屋の裏で…』

『ひとりで泣いてたの』

『そんな時』
『あなたに出会ったの』

『あなたは』
『泣いてる わたしに 声をかけたの』

『嬉しくて わたしは すぐ泣き止んだの』

『それから 毎日 わたしに会いに来てくれたね』

『嬉しかった』

『すごく 幸せだったよ』

月日が流れ

『あなたは来てくれなくなったね』

『あなたを探しに行ったんだよ』

『あなたは受験勉強してたね』

『窓の外から「がんばれ！」て応援したんだよ！』

『あなたが志望校に合格した時は わたし 嬉しくて 空に舞い上がったんだよ！』

『それから』
『忙しくて楽しい 毎日 だったね(*^^*)』

『わたしは遠くから見守る事しかできなかったけど…』

『あなたの笑顔で幸せになれたから(*^^*)』

『ひとりでも平気だった(*^^*)』
『もぅ…』

『鳴くこともなくなったし！』

『大丈夫(*^^*)』

『ひとりで飛べるから！』

『大丈夫！』

『最後の夏休み』

『あなたと過ごせて』

『最高に幸せな一生でした！』

『ありがとう(*^^*)』

『あなたの人生は』

『これからだから！』

『ちゃんと！』

『腹筋 鍛えるんだぞ(*^^*)』



『ミーン！ミーン！ミーン！』