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2019/06/18 12:39

87

マエノスベテが怒らない、
彼女の家に居ても、暴動が
起きない男――

「……が、なぜ女装」


目の前で、顔を真っ赤にする男は叫んだ。

「あいつにやらされたんだ!
あいつのいる、炒めドラゴンチャーハン部隊は、男しか入れない! 協力者も、男でなきゃならなかった!」

「あの悪名高いチンピラ集団か……名前しか知らないが、確かにバレたらまともなら女性なら集まらなさそうだな」

「あいつは相当独占欲が強い。俺様の物は俺様のものってやつだ! 下っ端の俺が、昔あいつと義理の兄弟だと知ると、理由を付けて中に入らせ、男物のものが無いか、日記に余計なことが書いてないか、逐一報告させていた。

……そのうち――なんていうか、愛着が沸いて、さ」


ムードが、穏やかなものに変わる。ぽっと恥ずかしそうに頬を染めた。

「はあ?」

彼があきれる声。

「いや、なんか、俺が、このまま、アイツになれば、よくね? とか……
いや、ダメだそんなの、とか、思ってたときに、

奴は囁いた。
「なれるなら、お前を代わりにしてやる。相応しいか試してやるから、一度女装して飯でも食べに行かないか。うまくやれたら――」  」

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  • チャーハン
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