さよならミニスカート

キャッチコピー　「このまんがに無関心な女子はいても、無関係な女子はいない」

牧野あおい作　昨年8月から、「りぼん」連載。これまで6回連載（1月休み）

「りぼん」は、小学5年生・6年生くらいが読者の中心。3年生くらいから読む人もいるかもしれません。従来からの王道といえる「恋愛　キラキラ物語」ではなく、異例のテーマ。

暴力被害
痴漢被害
セクハラ
ストーカー
ホモソーシャルに支配され、ミソジニーを内面化している男子生徒たち
男子から女子への性的な目線、それを受け入れる女子、抗う女子
無意識な性差別

などを描きます。

「そのテーマは早いのでは？」という声もあるようですが、
あるある（あったあった）と共感して読んでいる、りぼんOGも多いらしいです。

集英社編集部は、
「ヒロインが、魅力的な男性と出会うことで、生きていく上での希望を見出していくというサクセスストーリー展開がきっちりと含まれています。作品の描き方は異例な部分もありつつも「王道」の少女漫画であると自負しています。」とのことです。


主な登場人物は（主人公たちは高校一年生）

〇アイドルグループでセンターを務めていたが。握手会で腕を切り付けられ「もうアイドルなんて嫌」ということで、ショートカット、スラックスで高校に通う主人公。

〇正義感が強い？　でも、教員によるセクハラで不登校になった妹を、その事実を証明できないため、救えない　自分は何もできない　そのことを妹に謝ったら　「しょうがないよ　おにいちゃん男だから」と言われてしまう　悩める少年

〇短いスカートを好んで履き、色白で細くてかわいい、女性専用車両について「え―――っ　私は普通の車両でいいです〜〜〜っ」「だって〜〜女の人だけで1両使っちゃうのってなんだかお仕事に疲れてるサラリーマンさんたちに悪いなーって……」という「ぶりっこ少女」
ただ、それだけではなさそう。　暴行され屈折？

〇電車内で痴漢被害にあい、一度、声を上げたところ、男に開き直られ、それ以来怖くて、痴漢被害にあい続け、何も言えないでいる地味キャラ設定の同級生。

〇正体が読めない、主人公の同級生の男子。

〇主人公を気にかける、かつてのアイドルグループ時代の友人。

〇主人公がやめたため、センターになったアイドルグループの娘。

〇まだ捕まっていない、切り付け犯。
「君に近寄るものはすべて排除してやるから」
いったい誰なのか。これまでの登場人物の中にいるのか？目的は？

〇主人公が「今ここの高校にいる」と盗撮した画像をネットにばらまいた人物は誰？切り付け犯と同一人物？


サスペンス要素もあります。面白いです。

りぼんは、本屋さんに買いに行かなくても　ジャンプラでもMusic,jpでも読むことができます。


いい歳になっても　読むと印象に残るセリフ

「スカートはあんたらみたいな男のために履いてんじゃねえよ」（主人公）
「お前がもてないだけだよ」（主人公）
「お前みたいなのがいるから女子が陰湿になるんだ」（おとなしめ地味キャラ設定の女子）