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2019/02/13 20:36
アンパンマンの歴史 1
画像上 十二の真珠
画像下 初代アンパンマン 下半分は、撃墜されるシーン
「アンパンマン」はかなり深いので、最後にするか、見送ろうか、と考えていましたが、このタイミングにしました。
初代「アンパンマン」
初めて「アンパンマン」が登場したのは、1969年10月『PHP』に連載された童話『十二の真珠』でした。34歳で漫画家デビューするも、ヒット作品に恵まれなかったやなせさんが大人向けに描いた作品でした。
小太りの男がお腹をすかせた子どもにアンパンを配る話で、挿絵に描かれた主人公の姿はとてもかっこいいとは言えないが、お腹をすかせた子どもにとってはヒーローに違いない、はずなのですが・・・
【初代アンパンマンストーリー簡略】
貧困や戦争によって飢えに苦しむ子供たちにアンパンを配ることで世界を平和にしようと、独裁国家だろうが紛争地帯だろうが単独で乗り込んで活動。
なのに世界中の人からは戦う力を持たない薄気味悪い男と蔑まれ、救った子供たちからですらダサいとバカにされ、アンパンをあげようとしても、「ソフトクリームのほうがいい」とか言われたりして散々。
それでも、焼きたての「あんぱん」を地上に向けて落として回るアンパンマン。
この行為はいつか報われ、平和が訪れると自分に言い聞かせ、雨の日も風の日もアンパンを落とし、そして配り続けていたが・・・
なんと・・・
国境を越えたとたん、未確認飛行物体(敵)と間違われ爆撃されてしまいます。衝撃の結末です。
誰にも知られずに死んでいったのでした。そして、誰も偉大なヒーローの死を惜しまなかったし悲しまなかった。
以上
彼と最後まで共にいたのは本当に愛と勇気だけだったのでしょう。
今のスーパーヒーローアンパンマンは初代アンパンマンを救えるのでしょうか?
この話が生まれた背景には、やなせさん自身の戦争体験があると言われています。24歳で中国に出征したやなせさんは飢えに苦しみながらも戦争の正義を信じて戦ったが、敗戦を境に正義は一変してしまいます。