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2019/01/30 13:00

そう語ったのは、ホンダ熊本の荒西の後輩・

荒西の記事メモ。超長文。
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そう語ったのは、ホンダ熊本の荒西の後輩・知久将人(ちく・まさと)だ。

「それでも練習態度は変わらないし、今年は『絶対にジャパンに入るから!』って最初から言っていて、本当にジャパン入りしたんです」

 昨年の都市対抗で149キロを出して周りを驚かせた荒西は、ジャパンでも投手陣の核となる活躍を見せた。

「九州の社会人ナンバーワン投手は荒西」

 そんな高い評価がドラフト前に聞こえてきた。

「なんといっても、荒西さんはコントロールですよね」

 知久がうなった。

「僕も大学や社会人でいいピッチャーを何人も見てきましたが、あんなにえげつないコントロールを持った人、初めてですね」

ブルペンでも圧巻の制球力を見せつけていると知久は言う。

「バッターの体近くへのコントロールは、とくにすばらしいと思います。たとえばブルペンだと、ベースラインギリギリにバッターを立たせて、キャッチャーとかぶるぐらいの位置にミットを構えさせて、そこに5球連続で決めたりするんです」

 荒西のコントロールのよさに驚くのは、ブルペンやマウンドだけじゃない。

「グラウンドに散らばったボールを集める時も、荒西さんは20mぐらい離れているカゴのなかにポンポン入れるんですよ。『次はカーブだぁ!』とか言って、変化球でも入れるんです。距離感のセンス、抜群ですね」

 今でこそ”精密機械”のような制球力を身につけた荒西だが、もともとはコントロールに苦しんでいた。とくに内角は投げるのを怖がっていたが、あることをきっかけにそれがなくなったという。知久が続ける。

「荒西さんはこう話していました。『じつは、すごくシンプルなんだ。オレはサイドハンドのせいもあって、打者の内角に投げられないと通用しないんだ。それがわかったので、徹底的に内角に投げた。ブルペンではバッターを立たせて、内角だけ 。試合でも、真っすぐは内角だけ。それぐらい極端にやっていたら、だんだんと内角に投げることが普通になって、コントロールもつくようになったんだ』と」

 今は内角だけでなく、両サイドのコントロールについても絶対の自信を持っているという。

「今日の球審はストライクゾーンが広いなと思ったら、本来はボールのはずのコースを突いてバッターを打ち取る。そこまでできるピッチャーはそういないと思います」

 ドラフト上位で指名される投手のほとんどが”スピード自慢”だが、荒西はコントロールで勝負できる”職人肌”の投手。速球派たちがプロのストライクゾーンに苦しむなか、荒西は飄々と一軍のマウンドに立っていることだろう。こういう投手こそ、本当の即戦力である。

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