6件のひとこと日記があります。
2021/02/11 17:21
'21共同通信杯(+クイーンC)短評
先週のきさらぎ賞は3頭それなりに強いことが分かっている馬がいて、適性や立ち回りの差でそれらを上げ下げすることが主なポイントだった。
共同通信杯は少し違い、ステラヴェローチェという圧倒的主役が1頭いる構図になる。
よほどのアクシデントがない限り、ステラが(確実に勝ち切るかはともかく)着を外すことはないだろう。
相手となるのはキャリア1戦組のディオスバリエンテ、シャフリヤール、レフトゥバーズ、2戦無敗エフフォーリア、3戦2勝キングストンボーイ、重賞上位プラチナトレジャーあたりか。
ディオスバリエンテは新馬戦で下した2,3,5着馬が次戦で勝ち上がり(4着馬は次走3着)。2,3着馬は強い勝ち方で、特に2着馬ボーデンは破格の時計での圧勝だった。
2,3着馬のボーデン、アサマノイタズラはともに初戦とは全く違った内容でもあるため、それぞれ上積みあっての勝利であり、それらが新馬勝ちの本馬の能力を新馬の内容以上に評価させるものでは必ずしもないが、やや重い馬場でのロンスパ気味から決め手を使った内容自体が強いものではあるはず。
新馬組の好走は「やはり」良い内容の新馬だったというべきで、能力の高さはある程度証明されていると言って良いと思う。
シャフリヤールは鞍上の評価が高いという話もあるが、新馬内容はディオスに比べると見劣りはする。近い内容だった2着馬は次走勝ち上がったが並程度の未勝利勝ちの内容で、新馬ラスト2Fの11.4-11.4も超スローを思えばやはり及第点程度に思える。
全兄のアルアインはパワータイプで、母系からはそういうタイプが出そうではあるが、全きょうだいは少しずつタイプが異なる印象もある。
総合的には人気先行の印象で、あまり強調はできない。
レフトゥバーズがクイーンC除外からこちらへ。初戦の切れ味が圧巻で存外不気味な存在。ただ、中緩みから切れに切れたこと、血統面からなどは距離延長での混合重賞挑戦となることのハードル自体は高そう。オッズ次第では。
2戦2勝のエフフォーリアは前走の決め手があれば通用の余地はあるが、近い内容の2,3着馬が次走以降の東京戦でいまひとつとも言える。それぞれ立ち回りが強引だったり馬場に即してない、適性不向きだったりするかも知れないが、前半からかなり緩みが強く負荷が掛かってない内容でもあり、負荷が掛かりながら脚をどこまで伸ばせるかが問題か。
キングストンボーイは前走良い切れ味で勝ち切ったが、少頭数で緩めの流れから仕掛けも遅い展開。ラップの上がりも遅かった。重賞で早めからラップが上がったときにどこまで脚を保てるか。
プラチナトレジャーは前走5着は見せ場もなかったとも言えるが、瞬発力勝負は新馬戦でも馬券にならないほどの不得手で、超スローで展開もコースも不向き、追走もちぐはぐで酌量の余地はあるか。東スポの末脚はそれなりではあった。
●まとめ…現時点ではステラヴェローチェを軸に、ディオスバリエンテとプラチナトレジャーが相手の中心か。
※金曜追記…ざっと見で見逃したが、カイザーノヴァは前走朝日杯で溜めに溜めて切れ味が引き出された。距離延長でじっくり追走できるならあの脚が再現できる可能性もあるか。血統的にもサドラークロスあってスピード不足で延長向きかも。
※日曜朝追記…朝日杯組はマイルのハイペースから1800の(おそらく)スローに変わって折り合えるかどうかの不安もあるかも。ステラ典さんは折り合いが付かないときは無理に抑えるより行かせるイメージもある(ココロノアイなど)。この馬が良くない結果になるとすれば、スローで行きたがって抑えて折り合い欠いて、スローのまま直線勝負になる場合だと思うので、行きたがってもココロノアイのような競馬なら何とかなるとは思う。
仮に、行き切って流しても能力の違いで押し切れるとは思うのだけど、そんなことをするためにここを使うわけではないはずで、それはやらない…はず
■クイーンCは共同通信杯と違って確固たる中心馬は不在の印象。三連系を狙うのは無謀かも。期待値の高そうな馬をつまむぐらいが無難か。
とはいえ人気馬もそれなりのレベルにはあるので狙い過ぎても空振りのリスクも大きいかも。
アカイトリノムスメは初戦やや案外で人気先行の印象も強いが、内容は良くなっていて上昇度はあるか。
ステラリアは前走切れ脚勝負で勝ち切れなかったが未勝利勝ちは強い内容。
ククナは母同様ペースが流れると鈍りがちでスロー向きな印象。
狙うなら好内容から条件替わりのアールドヴィーヴルとレッジャードロ、イズンシーラブリーあたりか。