いま思えば、調教師試験に合格した、ダービ

いま思えば、調教師試験に合格した、ダービー2連覇（ウオッカとディープスカイ｝の四位騎手を可愛がった田原成貴騎手、四位騎手を数少ない本当のホースマンに育てた人だっただろう。馬を走る機械と思わず、馬のからだ、気持ちを大事にしたホースマンの先駆けが田原だったと思う。馬を守るためにあえて馬主にも意見をした。落馬で大ケガをし、40代初めで引退し調教師となったが、薬物依存にされ（あえて、仕組まれたといいたい)空港に逮捕されに行き、逮捕され、競馬界を永久追放となったことは、前に書いた。薬物の誘惑に負け失敗した男と思われているだろうが、私は、そうは思わない。ホースマンシップを持った人間だったがゆえに、はめられたのだ。そして、自らを犠牲にして、競馬界に警報を発したのだと私は思っている。