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846件のひとこと日記があります。

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2018/09/27 23:19

悪意のない灰汁

こんばんは。今夜は月が綺麗ですね。

これから電車になって帰るのですが、暇なんです。いつもは競馬のこと考えるのだけれど、どうやらガス欠のようです。
エネルギー補給(アルコール!)しながら、ダラダラと昔話でもしようかと思います。

ちょっと酔っ払いの懺悔を聞いてってくださいよ。
僕が今まで生きてきた中で、最も重たい罪を犯した話です。
皆さんもあるでしょ?長く生きてたらなんかさ。


月を見て思い出しましたが、月下の棋士って漫画、昔流行りましたよね。

僕も昔、将棋少年だったんです。

母(元祖腐女子)が眼鏡男子マニアで。羽生善治永世名人のおっかけしてたのがキッカケで始めました。ちなみに当時の僕も細身の眼鏡男子でした(今とは似ても似つかぬ)。

僕はなんでもハマり症で、練習とか特訓とか昔から大好きなんですね。
将棋は小2からはじめたので、ハマり症になる先駆けだったかもしれません。

初めて出た大会で、地元のアマチュア名人だった先生にお声掛けいただき、毎週土曜日は割とちゃんとした将棋教室に通う小学生でした。

そこ以外にも縁があって、結局3つの団体に所属するSiriの軽い弟子だったのですが、

2つ目の団体のお師匠様がサリーちゃんのパパソックリで、同年代と鎬を削り、サリパパから厳しい指導を受けるガチ将棋教室で腕前をあげていました。

初めて将棋大会で優勝したのが、そこそこ大きな大会で、参加者は100名くらいいたのではと記憶しています。
僕は団体戦を優勝することができ、個人戦の小学生1〜4年生の部に挑みました。

勝ち進んでいくと、だいたい大会でみるいつものメンツ。ほとんどがサリパパ門下の同級生でした。

準決勝の相手(サリパパ門下)に辛勝し、決勝の対戦相手(サリパパ門下)と対戦することとなりました。

昔から苦手な相手で、あんまり勝ったことなかったんですよね。真っ白なチビクロサンボ(シロンボ)みたいな感じの天パ少年相手に劣勢となり、苦肉の入玉籠城作戦で膠着戦となりました。

シロンボ君はジワリジワリと僕を追い詰め、極度の負けず嫌いの僕は頭の中パニック
ぐるぐるぐるぐるまわりました。

考えて考えて、ぐるぐるぐるぐるまわって、
脳みそが溶けて乳酸が溜まってきた頃、

出来上がったのはバターではなく、
悪意のない灰汁でした。


「あれ?次は君の番だよ?」

本当にわからなかったんです。知らなかった。

「違う、そっちだ。早くさせよ」

それじゃ済まないこともわかってる。

「違う違う、そっちだって。」

けれどわかって欲しい。子どもには、ルールよりも大切なことがあるんだ。



「2一龍」「後手2手指しにより、先手の勝ち」

立会人のサリパパの声が頭の上からシャワーのように降りかかり、まだ幼い僕の血圧が跳ね上がりました。

血が流れているのがわかる。
僕には血が流れている。
沸騰し、噴き出しそうな血潮から流れ出てきたのは、
悪意のない灰汁。

「僕が勘違いしたんです!シロンボ君の番だと思って、指してって言ったんです!」

「ルールだからダメだ。シロンボ君が悪い!」


悪くないのに悪いとされ、悪いのに悪くないとされ。

灰色の汁は白と黒までも混ぜ込んでしまいました。


翌日の地元新聞の文化欄には

黒く塗られたシロンボ君と

白く塗られた僕が

白黒分けられ印刷されてました。


おわり。

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  • ぷんさん

    かずちゃんさん

    昔から、深夜に謎の創作活動っぽいことをしようとしてたことがあり。理性が働かなくなって、もう思うがままに文に起こす感じが好きなんです。ってことを今思い出しました。ありがとうございます。

    僕の時代もレコードの時ありましたよ!
    そういえばかずちゃんさん年齢不詳、笑

    2018/09/30 10:25 ブロック

  • かずちゃんさん

    ぷんさんそんなに謙遜しないでください。酔っててこんなにいろいろ掛けまくっている文章書ける人は天才です。それとも酔うと血流がぐるぐる回って頭の回転が更に良くなるのかな。
    ちびくろサンボって懐かしいんですよね♪小学校の給食の時間にこのお話のレコードが二ヶ月に一度はかかってましたね。ぷんさんの時代はもうCDですよね♪

    2018/09/29 09:30 ブロック

  • ぷんさん

    かずちゃんさん

    筆者の気持ちを考える問題は、子供ながらに理不尽さを感じましたね。
    なんか自分で書いた文章が国語の問題っぽくなってきて不思議な感じです笑
    酔っ払いの支離滅裂が混ざってます。駄文失礼しましたー\(^o^)/

    2018/09/29 07:42 ブロック

  • ぷんさん

    烏賊鯖さん

    ノンフィクションシリーズですね。
    昔は恥ずかしくて人に言わなかったことも、歳をとると酒の肴ですね。
    文才なのかは謎ですが、もう少し読みやすくかきたいなーとは思います笑
    気まぐれに書きますので、よかったら遊びにまた来てくださいね。

    2018/09/29 07:42 ブロック

  • かずちゃんさん

    ぷんさんこんばんは!
    ご丁寧に解説までして頂いてありがとうございます。
    筆者のいいたいことは何だったでしょう?とか国語のテストでよく出ましたよね。
    筆者じゃないのにそんなの分かるか!問題作ったやつは筆者に聞いてみたんかよ!とかよく思いながらテストで間違えていましたが・・・今回は筆者自らの解説、ありがたいです。

    灰汁のアクは辛うじて読めました(^^; 灰汁は確かに害を与える
    悪と灰汁を掛けているのも分かりました(^^;
    白と黒と混ぜると灰色…手が込んでますね(^

    2018/09/29 03:42 ブロック

  • 烏賊鯖さん

    こんばんは。面白いです。
    ノンフィクション、いいですね。
    もちろん、文才も。
    また、のぞかせて下さい。

    2018/09/28 23:05 ブロック

  • 烏賊鯖さんがいいね!と言っています。

    2018/09/28 23:02 ブロック

  • ぷんさん

    競馬ってどうなんですかねー。
    たくさんの人がいて、この前お答えいただいたみたいに1割くらいしか収支が合わないでしょうから、何が正解かは謎ですよねー。
    こんなに長い間競馬があって、ぼろ儲けしてる人は少ないのだから。考えるだけ無駄だったりして笑
    一番運がいい人が勝つのは間違いないのでしょうね。
    運がつくように、日頃から善行を心がけていた方が当たったりして笑

    2018/09/28 19:35 ブロック

  • ぷんさん

    ちなみにこの日記で言いたかったであろうことは、

    ・僕は相手を反則負けに貶めてしまった
    ・そこに悪意はなかった
    ・けれど勝つはずの彼は負け、負けるはずの僕は勝ってしまった
    ・悪意はなかったとはいえ、それは相手に害を与えるものだった

    ・↑を「灰汁」(アク)と表現
    ・灰汁は灰色で、白星を黒く、黒星を白く濁らせた
    ・地元の将棋大会なので、新聞に結果がデカデカと載った
    ・ハッキリと、僕が勝ち(白星)、彼は負けた(黒星)と新聞に記録された。

    自分で書いてみたけどなんかよくわかんないですね\(^o^)/

    2018/09/28 19:26 ブロック

  • ぷんさん

    かずちゃんさん

    酔った勢いの駄文失礼しました。
    読書感想文って懐かしいですね。夏休みの宿題でありましたね。
    僕は「デブの国ノッポの国」という本で小2から小5くらいまで粘ったことがあります。
    あらすじだけ読んで感想を書くって、逆にできるビジネスマンみたいです笑

    2018/09/28 19:15 ブロック

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