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2018/09/22 17:24

「俺はお前と心中する。」

「俺はお前と心中する。」

※アツイ自分語り回です。

高校三年生だった16年前のGW、部活動の遠征先から帰るバスの中で、運転席の監督が呟いた。

夜の空気に溶けてしまいそうなくらい、そっと呟いたその言葉は、僕の鼓膜を震わせ、鈍く心を弾ませた。
ふたりにしか分からないこれまでの一年間の想いが込められていた。

我が校は某競技の全国大会常連校。部の目標はもちろん「日本一」だった。
前年8月のインターハイで先輩方が引退し、新チームとなった僕らは、下馬評の低さを覆し国体県代表となってしまった。そこから勘違いが始まり、弱いはずのチームの鼻が伸び続ける。
ブロック大会で惨敗し、秋に行われた新人戦でも数年ぶりに県大会で負けてしまう。辛うじて全国選抜の切符は死守したが、チームは危機的な状況だった。

僕自身は一年時からそれなりに期待され、遠征先にもよく帯同していたが、新チーム体制から伸び悩みレギュラーから外れていた。焦りから肩に怪我をしてしまい、しばらくは練習に参加できず。選手のサポートにまわっていた。陽の目を浴びる日を信じてコツコツ下積みながら。

転機となったのは年明けのオープン大会。全国大会に次ぐ規模で、インターハイや選抜と遜色ないレベルの大会だった。
当日にレギュラーメンバーが不祥事をおこし、個人戦のエントリー枠がまわってきた。
そこでなんの番狂わせか、上位入賞をすることができた。一生分の運を使い果たした。
後にも先にもあんなにも他人に心から祝福してもらったことはなかった。自分の事のように泣いて喜んでくれる親友と仲間がいた。

結果が出てしまった僕は担がれた。
不振のチームを救う起爆剤として期待された。
今まで無縁だったレギュラー候補に入り、春の全国選抜の補欠を決める決定戦に、小学校3年生の時からの親友と1枠を争うこととなった。
そこで枠をいただき、全国選抜が行われる東京へ行くこととなった。

全国選抜の数日前、レギュラーが体調を崩した。
僕が結果を出した時、号泣してくれた親友の一人だ。
彼の思いと監督の期待を背負い、僕は全国の舞台を踏む。

想いが空回った。よく滑る床に耐えるように膕(ひかがみ)を引き締めたが、下半身の緊張は全身の筋肉を固まらせた。

わざわざ東京まで応援に来てくれた観戦席の母親の姿を尻目に試合会場を後にする。
監督の顔をみることができなかった。記憶は薄らで、肩を抱いてくれた親友の体温だけが残っていた。

その夜、監督の部屋に呼ばれた。
監督「なぜ負けたと思う?」
ぷん「僕のせいで負けました。」
監督「そうだよ、お前のせいで負けたんだよ!」
「お前は引退だ。選手辞めろ。」

僕は選手を引退し、監督と選手を繋ぐ学生コーチとなった。
選手のサポートにまわった。陽の目を浴びる日を信じてコツコツ下積みながら。

天気のように突然訪れる転機。GWのオープン大会。規模は小さいが、全国レベルのチームしか出場できないレベルの高い大会だった。
この大会で、インターハイ予選のメンバーが決まる。部内の雰囲気も重かった。

そんな折、デジャヴだろうか。当時のレギュラーメンバーが不祥事を起こし、団体戦の枠が空いた。小規模大会とあって補欠が用意されておらず、Aチームのメンバーに数合わせで入った。
そこで、また運が巡ってくる。強豪校との競り合いを制し、団体戦3位に貢献することができた。
苦しんだ分、使い果たした後にまた運が溜まったのだろうか。
団体戦のリザーブなので前回のような祝福はなかったが、レギュラーを外れたメンバーからは祝福を受けた。

ここで冒頭のシーンに戻る。
良くも悪くも期待を裏切り続けた僕は、監督と2人だけの想いを運転席と助手席でシンクロさせていた。
「いろいろあったけど、ここまできたらお前に賭けるよ。お前で負けたら仕方ない。思い切りやりなさい。」
「お前がみんなの夢を叶えてやってくれ。日本一になろう。」

そして僕は最後に、その期待を裏切った。

終わり。


僕は明日、ミルコ・デムーロ騎手と心中しようと思います\(^o^)/
なんかもう、スプリンターズSの騎乗停止決まってダメダメなんだけど笑
監督の気持ちがほんの少しだけわかった気がするー笑笑

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  • レギュラーメンバー
  • デジャヴ

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  • ぷんさん

    かずちゃんさんこんばんはー!

    卓球おじさんってめちゃ強いですよね。
    入りやすそうでは入りにくいスポーツかもしれませんねー。
    やりたくなってきました。ラケット買おうかな。

    甥っ子あいてのときはヒーローだったんじゃないですか?笑
    たまの運動に、どこかでできるといいですねー!

    2018/09/27 23:21 ブロック

  • かずちゃんさん

    ぷんさんも卓球やってたんですね!うれしいなぁ。やりたくなって地元の中学でやっていた卓球クラブに入ったんですが自分より年配の方々がかなり強くて全体のブービーで嫌になっちゃって一年で辞めちゃいましたね。家にもこの前まで卓球台があったんですよ。大分板が傷んで来たんでこの前ゴミで出しちゃいましたけど。甥っ子が小さい頃よく卓球やったんですよね、楽しかったです♪

    2018/09/26 22:27 ブロック

  • ぷんさん

    烏賊鯖さん

    特定班やめなさい笑

    2018/09/26 20:46 ブロック

  • 烏賊鯖さん

    柔?剣?

    2018/09/26 20:41 ブロック

  • ぷんさん

    かずちゃんさん

    読むことをせがんだみたいになってす「ません(°_°)
    このクイズは多分、わからないと思います笑 わからないように書いてるので^_^

    ちなみに、小中学校では卓球やってたんですよ。スポ根大好きだったので熱中してました\(^o^)/
    かずちゃんさんも卓球部だったんですねー。たまにやりたくなりません?随分やってないや。

    2018/09/26 19:18 ブロック

  • かずちゃんさん

    烏賊鯖ってこれ何と読むんでしょ?イカサバさん?イカサマ〜?

    2018/09/26 19:11 ブロック

  • かずちゃんさん

    さすがぷんさん凄い文才を感じます。
    スポーツマンだったんですね。チーム戦もあり個人戦もある、床が出てきたから体育館か、運動は中学校で卓球やってたけど卓球じゃあそんなに熱くならないよね。個人戦ということはバスケでもバレーでもないし分からん。

    2018/09/26 19:08 ブロック

  • かずちゃんさんがいいね!と言っています。

    2018/09/26 19:00 ブロック

  • ぷんさん

    烏賊鯖さん、ユリ蝦さん

    バッタってエビの味がするらしいですよ笑
    http://portal.nifty.com/2010/09/21/a/

    味は似てるから、もうこれ半分くらいは蝦ちゃんだね笑

    2018/09/23 06:48 ブロック

  • ユリ蛯さん

    はい、そうです、バッタもんです。あんなに口角あがりまへん。

    2018/09/23 06:15 ブロック

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