「不殺の誓い」

「もう人を殺したりなんかしないんだから！」

標題は少し昔に週刊少年ジャンプで連載していた、『るろうに剣心』という漫画で、主人公の緋村剣心が心に誓っていた「不殺の誓い」です。昔ひとを殺しまくって後悔している主人公は、もう殺さないために、普通の刀とは反対に刃が付いている「逆刃刀」という特注の刀をわざわざ作り携えていました。
たまーに（頻繁に）、大切なひとを傷つけられたりした時に、プッツンして「不殺の誓い」を破り、刃の向きを返して相手に斬りかかる、ちょっと不安定なヒーローでした。

逆刃刀とはなんなのでしょうか？
殺さないなら鉄の棒切れでも持てば良いのに。
やはり殺したいのでしょうか？
殺したい自分をどこかで認めているのでしょうね。
もしるろうに剣心がアメリカでリメイクされたら、ゴム鉄砲でも携えるのでしょうか？
いや、それでは竹刀に持ち替えるのと変わらないですね。常に弾丸を持ち歩いてる感じなんやろなー。

子供の頃は上記のような疑問を抱きながら漫画を読んでいたのですが、大人になり、手元にある材料を繋げて真実を作る技術が上手になってくると、剣心の「不殺の誓い」の真実を妄想で補って成立させたくなってきまして。

彼は自分への戒めとして、あえて誘惑を手の届くところに置くことで、本当にひとを殺そうと思わない自分の存在に期待したのではないでしょうか。
とても非生産的にみえる事象でも、彼にとっては、危険なものを遠ざけることで解決させる安易な道を選んだのではなく、新しくなりたい自分とまっすぐ向かい合う荒療治に意味があったのではと妄想します。

なんでこんな話を競馬日の土曜の夜にしてるのかというと、
「京都開催の重賞しか買わないもん！」
という「不賭の誓い」を立てておきながら即パットに加入をした途端に猛烈に競馬がしたくなってたまらなくなってる自分を冷静に見つめ直そうとしているんでふん。げふん。
大切なひとを傷つけられるレベルのこと（妄想3連単的中しまくり）が頻発してまして、もう我慢できないでござるよ薫殿〜おろろ〜ってなってるわけですよニンニン（これはハットリくん）。

即パットすごいよすぐ買えるやんこんなん逆刃刀と同じやん！試しに買ってみたら当たっちゃったのでハートに火がついてしまいそうです。
剣心はすごいなーこれで我慢ができる（我慢できていない）のだから。


阪神大賞典買いたいー！
落ち着け！落ち着くでござる！煩悩が溢れ出てくる！！
ちょっと除夜の鐘突いてくる！！！（夜通し）