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528件のひとこと日記があります。

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2019/09/15 11:36

時の物さしをもつ生き方

“国民教育の師父”と謳われた
森信三先生による不朽の名著
『幻の講話』。

森先生が70代で執筆されたもので、
生徒を対象に講話(授業)を進めていく形式で、
年代別に各30篇、全150講話が収録されています。

『修身教授録』と並ぶ代表的著作といわれ、
青少年への講話集でありながら、
その内容は年代を問わず、
「人間、いかに生きるべきか」の
指針となるものばかり。

そのページ数は、
実に1,320ページにも及びます。


本書刊行に至るまでには、幾多の困難がありました。

昭和44年夏、先生は下稿の前半部を
一気呵成に書き上げるも、
その後、ご夫人の病死、
ご長男の事業の蹉跌・急逝……など、
苦難や試練に次々と見舞われ、
幾度も中断を余儀なくされます。

完結までに足かけ5年の歳月を費やした本書は、
森先生自らが「宿命の書」と名付けたほど、
特別な思いを寄せられる作品。

その晩年に渾身の力を込めて
青少年に訴えようとされた
人生の根本問題とは何か──。

そのメッセージは時代を越え、
あらゆる人々の胸に響き渡ります。


最後にもう一度念のために、
われわれが一応実践的計画的な
立場に立って考える時、
重要な意味を持ってくる「時」の節ともいうべき
ものについて考えて見ましょう。

それについて、
最初の最も短い「時」の目安は3日であって、
その次は一週間というものでしょう。

そして次はヤハリひと月というもので、
つぎは3ヶ月というわけです。

そしてその次は半年であり、
そして一おう一年というのが、
大きな〆括りになるといってよいでしょう。

ところで、一年の次はとなると、
ヤハリ3年でありまして、
古来「石の上にも三年」と
いわれるのもこの故です。

そしてその次はとなると、
ヤハリ5年というものでしょう。

そして5年の次はヤハリ10年でしょうが、
人と仕事によっては、
その間に7年または8年という
飛び石を置いて考える場合もありましょう。


しかし結局は10年というのが、
われわれの計画的実践の立場から考えた場合、
一おう最大の見通しといってよいかと思われます。

そして人生の「達人」といわれる様な人はもとより、
たとえそこまでは行かなくても、
いっかどの人物といわれるような人でしたら、
必ずやそこには、上に申したような、
一種の見えない「時」の物さしに照らして、
自分のあゆみを考えながら、
一歩一歩真摯に人生と取り組んでいる人と
申してよいでしょう。

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  • はるおさん

    ………………………………
    ■ 第1巻「人生二度なし」
    ………………………………

    1. 始めのあいさつ
    2. 一生で一ばん大事な年ごろ
    3. 人生二度なし
    4. まず人間としての軌道に
    5. 甘え心をふりすてよう
    6. 学校生活のきまり−二つ三つ
    7. 人間の三段階
    8. 物事をつづける工夫
    9. 腰骨を立て通うそう
    10.人に親切な人間に
    11.親しき友を
    12.男らしさ
    13.女らしさ
    14.からだを鍛えよう
    15.趣味について
    16.読書・反省・実践
    17.自由に文章の書ける人に
    18.シュバイツア−について
    19.旅行について
    20.見通しが知恵
    21.秋
    22.美について
    23.詩のわかる人間に
    24.人間の一生
    25.幸福について
    26.感謝のこころ−宗教について
    27.人を幸せにする希い−政治について
    28.生きがいのある人生
    29.行わなければ知ったといえない
    30.人

    2019/09/15 11:38 ブロック

  • はるおさん


    ……………………………………………
    ■ 第2巻「自分を育てるものは自分」
    ……………………………………………

    1. 道縁
    2. 人生の師
    3. 生きることの探求
    4. 自分を育てるものは自分
    5. 家庭というもの
    6. 学校というところ
    7. 世の中へ出て
    8.「血」の問題
    9. 人生のパイオニヤを
    10.逆境の試練
    11.正直の徳
    12.誠実ということ
    13.相手の立場になって
    14.毅然たるものを
    15.コトバの慎しみ
    16.大いに本を読もう
    17.試験について
    18.進学と就職
    19.職業天職観
    20.人生の幸福
    21.健康の問題−付わたしの健康法
    22.家族関係について
    23.友情について
    24.人間の真のネウチはどこにあるか
    25.三つのコトバ
    26.主体的な人間になるために
    27.たしなみの二、三
    28.人生の終結
    29.心願の問題
    30.一日は一生の縮図なり


    2019/09/15 11:38 ブロック

  • はるおさん

    ……………………………………………
    ■ 第3巻「男の幸福と女のしあわせ」
    ……………………………………………

    1. 開講のあいさつ
    2. 人生二度なし
    3. 人生の意義
    4. 幸福と生きがいの問題
    5. 両性の分化とその神秘
    6. 同権と分担
    7. 男女共学の問題
    8. 男の幸福と女のしあわせ
    9. 女性と母性
    10.女性と健康
    11.娘時代の心がけ
    12.家庭というもの
    13.男子の教育と女子の教育
    14.結婚について
    15.夫婦の愛情
    16.女性と男性
    17.育児と家計
    18.料理 その他
    19.読書について
    20.趣味の問題
    21.しつけの三原則
    22.しつけと家庭学習
    23.妻としての責任 −新しい「内助の功」−
    24.共かせぎの問題
    25.特殊の才能を持つ女性に
    26.高群逸枝
    27.未亡人について
    28.再婚の問題
    29.核家族化と家族制度
    30.最後のねがい


    2019/09/15 11:37 ブロック

  • はるおさん

    …………………………………………………
    ■ 第4巻「人は何のために生きるのか」
    …………………………………………………

    1. 開講のあいさつ−先師について
    2. 人生二度なし
    3. 人は何のために生きるか
    4. 生命の無限観
    5. 物・生命・精神−即物的世界観
    6. 神について
    7. 唯物史観
    8. 社会的正義-マルクス主義と宗教
    9. 民族の当面する諸問題
    10.歴史ははたして進歩するか
    11.人間の生き方をもとめて
    12.人生への通観
    13.運命の自覚
    14.超克の一路
    15.両性の分化
    16.職分の意義
    17.結婚について
    18.人生の基礎形成期
    19.人間関係というもの
    20.経済の問題
    21.中江藤樹先生
    22.石田梅岩先生
    23.剣聖宮本武蔵
    24.二宮尊徳翁
    25.吉田松陰先生
    26.明治維新をめぐって
    27.明治の時代と人
    28.大正・昭和から敗戦へ
    29.戦後のあゆみ

    2019/09/15 11:37 ブロック

  • はるおさん

    …………………………………………
    ■ 第5巻「新たなる人間の学を」
    …………………………………………

    1. 開講のあいさつ
    2. 万人が自己の哲学を
    3. 新たなる人間の学を
    4. わたくしの人生観
    5. わが世界観
    6. 神・人間・万有
    7. 死生観
    8. 彼岸の問題
    9.種々の不滅観
    10.念々死を覚悟しはじめて真の「生」となる
    11.知識と知慧
    12.知慧の種々相
    13.人物の大小と深浅
    14.原罪−その三種の表れ
    15.伝記に関する二、三の問題
    16.耐忍と貫徹
    17.逆算的思考法
    18.事務を処理する秘訣
    19.開かれたるコンミューン
    20.わが生の記録−日記から自伝まで
    21.世界における日本
    22.西洋文化とその限界
    23.東洋への回帰
    24.民族の使命と島国の運命
    25.第一の開国と第二の開国
    26.危機の自覚と民族の前途
    27.世界平和への祈念
    28.国家悪の問題
    29

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