スマートフォン版へ

マイページ

528件のひとこと日記があります。

<< 料理評論家の山本益博さんの「イチローに学... ひとこと日記一覧 ヨックモックって、木と木にハンモック!!... >>

2019/09/03 08:52

「小さな人生論」&「小さな修養論」特別フェア

「新人選手に必読書として渡した本」

栗山英樹
(北海道日本ハムファイターズ監督)


おかげで話題のスター選手が何人も入団してくれましたので、
チームを優勝に導くことは当然なのですが、
それと同時に僕が次の時代の日本にどうしても伝えたいのが、
野球という競技の面白さなんです。

そのためにも若い選手たちが、誰もが憧れる選手として
人間的にも大きく成長してもらわなくてはいけない。

そういう願いから僕は致知出版社から出版された
『小さな人生論』を昨年の入団発表の時に新人全員に配りました。
人間学の根本が書かれたこの本をしっかり読んだ上で、
両親と高校時代の監督に一生の約束事を
本に書いてもらうよう指示しました。

その後、今度は僕が自主トレの時に
一人ひとりとの約束事を書きました。

ささやかながら、このような形で僕が学ばせてもらった
人間学の教えを選手たちにも残してあげたいと思ったんです。

これまでの新しい選手には渋沢栄一の『論語と算盤』を配って
「オフの間にまず読みなさい」と伝えていました。

「商売でも野球でも人間としての徳がなかったら
発展させることができない」ということをこの本を
通して伝えようとしたのですが、なかなか思うように
伝えられなかったものですから、僕が愛読していた
『小さな人生論』を必読書として渡しました。

プロ生活に慣れた頃に、選手たちがこの本を読み返して
自分の原点を見つめてくれたら嬉しいですね。

僕は野球以外のところに選手が育つヒントがあると思っていて、
特に我われが先人から授かったものを若者に
橋渡ししていきたいという思いがとても強いんです。

いいね! ファイト!