スナック・パドック「2024年・ヴィクトリアマイル」を終えて・Part１

チエ「ありがとう〜！」
チエちゃんはさっきから俺の手を握って離さない。
チエ「だってテンパッピーローズを教えてもらわなかったら取れてないもの」
マスター「馬連で買うところが渋いな」
ガミ「４番人気−14番人気の組合せっすから凄い」
オレ「いやいや人工知能ＡＩのお陰だよ」
マスター「今や何でもかんでも人工知能ＡＩの時代だな」
ガミ「藤井聡太名人もこの馬券をとってたりして」
オレ「しかし、ナミュールは良いところ無しだったな」
マスター「何が原因なんだ？」
ガミ「ゲートでの出遅れはいつものコトで心配していたとなりの馬の影響は無かったっす」
オレ「直線を向いてからも何かフラフラしていて集中力に欠けている感じがしたな」
マスター「フケかもな」
ガミ「牝馬はそれがあるから困るっす」
チエ「何？フケって・・・」
マスター「髪の毛を手で引っ搔くとボロボロ落ちるアレじゃないよ」

ナミュールのスタートはいつも通りだった。扉が開くと一旦後ろ脚に体重がかかって前に出るので一呼吸遅れてしまう。しかし、心配していたとなりのリージュリナージュが扉開閉器の音に反応したものの一瞬立ち止まったけれどもほとんど影響無く真っ直ぐ前に出たので問題は起きなかった。それよりも７番枠のハーパーがゲート内で尻もちを付くほど暴れていたのが気になった。正にスターターがゲートの扉開閉器のスイッチを押す少し前のことだった。スターターはハーパーの動きを見てスタートボタンを押さず様子を伺っていたので少し間が空いた。６秒ほどの時間である。ハーパーが態勢を整え立ち上がったのを見てスタートボタンは押され扉開閉器に指令が届き扉が開いた。ハーパーは上手くタイミングが合って問題無く真っ直ぐに前に出た。そのとなりの馬たちも影響はほとんど受けずに真っ直ぐ前に出ることが出来た。振り返ってみればこのレースでは15頭全馬がスムーズにゲートを出ることが出来た。但しナミュールのほんの少しの出遅れを除いては・・・という注釈が付く。

・・・続く・・・