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2012/06/24 22:57

元PO馬の晴れ舞台。

 タイトルとあまり関係ない今日の府中、秋開催に向けて芝コース補修中です。

 今日は阪神で宝塚記念。普段ならPATで済ますところですが、今日に関してはそうも言っていられません。なぜなら岩手の水沢競馬場で行われた重賞 一條記念みちのく大賞典に元PO馬ツカサゲンキが出走したからです。

 ツカサゲンキはこの春まで栗東・田所秀孝厩舎に所属して43戦1勝(障害1戦0勝・地方4戦0勝)、お世辞にも好成績とはいかずに盛岡の畠山信一厩舎に転出しました。正直に言えば地方の深いダートは向かないと思っていたのですが、転入3・4戦目を連勝し滑り込みで初の重賞挑戦に漕ぎ着けたというワケです。中央ではズブくて不器用な競馬しかできなかったツカサゲンキの晴れ舞台、ファンファーレが鳴り響くとガラにも無くウルウルしてしまいました。

 テン乗りの高松亮騎手でもばっちりスタートを決めると移籍後のお約束、押して押しての先行策でアスペクトの2番手を進みます。1周目のホームストレッチから1コーナーに入ると早くも手綱が動き出しますが、一旦ペースを緩めると再度エンジンを掛けるのが難しいツカサゲンキにとってはいつもの事です。3コーナー手前で逃げ脚の鈍ったアスペクトめがけて動き出したトーホクキングカミノヌヴォーに内から喰らいつき、3頭並んで4コーナーを廻って馬体をぶつけ合いながらの追い比べは今日一番の見せ場。直線半ばで前2頭には離されたものの、直後から大外を押し上げたリュウノツバサを最後まで抑えきっての3着は立派の一言です。

 中央時代はレース毎にチャカついたり気合が無かったりして一度も「絶好調!」と映ったことの無かったツカサゲンキですが、岩手に移ってからは実に溌剌とした姿を見せています。中1週で使いながら中間追い切りを控える調整法、加えてワンペースでどこまでも踏ん張りが利くツカサゲンキの長所を生かす先行策、中央ではできなかった事ができているからこその大躍進です。本当に岩手に行って良かったなぁ(嬉し泣き

 中央500万下の馬が重賞即通用なんて、どれだけレベル低いんだ・・・と思う人は多いと思います。でも、中央では能力を発揮する機会がなく、移籍先でその長所が全開するという事だってあるのです。血統配合的にはサクラローレルのスタミナ面だけを引き出したようなステイヤー、もしかしたらアイルランドとか行っても走れるのかもしれませんけどね。ともあれこれで岩手の一線級に仲間入り、しばらく岩手競馬から目を離せそうにありません。

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