スマートフォン版へ

マイページ

201件のひとこと日記があります。

<< キレイなことはイイコトだ。... ひとこと日記一覧 さいてい裁定っと。... >>

2012/06/12 03:09

配合を楽しみましょう。


 また新たなPOGシーズンが始まって、とりあえず3頭ばかり指名を入れています。基本的に前評判はあまり気にせず、好きだった馬の子孫とか近親とかで配合の面白い馬を指名する事がほとんどです。『配合の面白い馬』なんて言うと「何寝ぼけてんだこの血統かぶれが」とど突かれそうですが、どんな辺りを『面白い』と感じるのかをコソッと書いてみましょう。

 上の血統表はつい先日競走馬登録されたばかりの2歳馬「ハーフウェイ」の5代血統表です。昨年の北海道オータムセールで中西功氏が税込105万円で落札し、栗東の新川恵厩舎に入厩しています。父はマイルCSを勝ったゼンノエルシド、母は中央未勝利の後九州で8勝して繁殖入りし、ハーフウェイは4番仔となります。祖母は阪神牝特の勝ち馬で、その弟は皐月賞馬ナリタタイシンです。5代血統表で見えるインブリードはアドマイヤムーンでおなじみの Nearctic の5x5で、それ以外の近交は見当たりません。

 そこで活躍馬だった祖母の5代血統表を見てみると、名スプリンター Abernant の4x4という近交を持っています。さらに祖母の弟ナリタタイシンの5代血統表では Roman の5x5と共に Alibhai の5x5の近交があります。さらに曾祖母の全姉リズムフィーバーの仔アルプスアモン Ribot の3x4とともに Khaled = Red Ray の同血近交5x5を持っています。Abernant、Alibhai、Khaled、いずれも今は廃れてしまったように見える Hyperion の直系子孫で、この点からこの牝系は Hyperion 系を上手に活かした馬が活躍する傾向がありそうです。

 母ユーセイシャイニーは5代内の近交を持たないアウトブリードですが、マークオブディスティンクション内5代目 Tudor Minstrel ユーセイフェアリー内5代目の Abernant は共に Hyperion 直仔 Owen Tudor の産駒であり、どちらも Lady Josephine の曾孫という事からも近交に近い状態だったと考えられます。しかしこれらが奥まった位置にあるために、その能力がフルに発揮されるに至らなかったのかもしれません。

 ハーフウェイの配合では Nearctic 5x5の近交が軸となるでしょう。そしてゼンノエルシドの母方が含む AbernantTudor Minstrelユーセイシャイニー内のそれと呼応し、さらに Nearctic のBMSである Hyperion で直結すると見て取れます。他にも通常呼応させにくい Round Table 内の Sir Cosmo をサミーデイヴィス内のそれと呼応させたりして、Nearctic 5x5という現代的な配合でありながらも欧州風スプリンターがイメージされます。

こんな想像してしまったら指名しないワケにはいかないじゃないですかw

・・・と、こうして順調ににPOGの指名枠を無駄にしていくから成績が上がらんのですよ。ハーフウェイに関してはユーセイフェアリーの孫で芦毛というだけでも充分興味を惹きますが、これで100万円なんてよほど見栄えが悪かったのかなぁ・・・。でもこんな馬が勝ち上がって社台一色の重賞戦線に割って入ったら楽しそうだと思いませんか?

全然コソッとじゃなくなってしまいましたねw

お気に入り一括登録
  • ゼンノエルシド
  • ナリタタイシン
  • アドマイヤムーン
  • Nearctic
  • プリン
  • Abernant
  • Roman
  • リズムフィーバー
  • アルプスアモン
  • Ribot
  • Khaled
  • Hyperion
  • マークオブディスティンクション
  • Tudor Minstrel
  • ユーセイフェアリー
  • ユーセイシャイニー
  • Round Table
  • サミーデイヴィス

いいね! ファイト!