忘れられない思い出

97年帝王賞をはじめ、数々の重賞タイトルを手にし交流初期に大活躍した、大井の名馬コンサートボーイが先日亡くなった。
30歳とゆう大往生ではありますが、やはり時代を飾った名馬の死は寂しく切ない

コンサートボーイが活躍した90年代は、地方中央の交流が始まった当時で、当然ながら中央馬の力は高くホクトベガをはじめ名だたる中央馬相手に、ホームでありながら苦戦を強いられていた地方勢。
コンサートボーイ自身は北海道から南関に移籍し、クラシックを皆勤する言わば順調な競走馬生活だったが常に後方からのぶん回しを繰り返し、不器用ゆえに勝利が遠くクラシック三冠全て2着とゆう歯がゆい4歳シーズンでもあった。

南関は当時「絶対王者」石崎隆之が君臨し、「大井のエース」だった的場文男と4場を独占した石崎的場時代の全盛期。内田博幸、張田京、佐藤隆と言った粒揃いの名手に桑島孝春、森下博、早田秀治ら勝負強い職人達。
竹見さんもまだ騎乗していた頃である

自分は小学生ながら、祖父や親父の影響で大井競馬場に連れられていた今より通っていたなぁ（笑）


ウルトラマンや戦隊ヒーローに夢中になる一方、大井競馬場で活躍する騎手も同じ目線で憧れを抱いていた特に常に勝利する石崎隆之と的場文男は自分のヒーローとして応援していた。
小学生の自分は大井で食べる焼きウインナーやおでんが楽しみ(U+E51´U+6A1`U+E51)しかし、昔あったおもちゃ売り場（競馬グッズだが）でねだると親父は口癖のように言った

「当たったらな」


馬券が当たれば親父の財布は厚くなる。子供でも理解した(笑)その最善策は石崎さん、的場さんを買い、ひたすら応援する事だった色々な意味で二人はヒーローだった


実は97年帝王賞は生観戦している。いつもとは比較にならない客入りで、今とは違うオッサンの怒号が飛び交う競馬場。小学生の自分は明らかに場違いだったが、当時から馬の名前騎手の名前はよく覚えた。好きな漫画はみどりのマキバオーだった
笑い話だが、学校の友達に大井で売っていた馬のボールペンをプレゼントしたら誰も喜んでくれなかった、、当たり前だ。どこの小学生がナリタブライアンだマヤノトップガンのボールペンではしゃげるか

迎えた帝王賞は武豊が乗るバトルラインが一番人気。世間じゃヒーローであるはずの武豊は、自分にとっては敵役ここは石崎さん的場さんの本拠地だから、お前何様だと
石崎さんはアブクマポーロに的場さんはコンサートボーイに騎乗していた
券売機は何分も待たないと買えない状態親父にしがみつきはぐれないように気をつけた。

いつも背が低い俺を肩車して観戦する親父。まして6万人の観衆では子供でも動ける場所が無い



だがレースの記憶はない（えっ）



直線で親父は熱狂のあまり俺を降ろして、叫んだあの名勝負、俺が見ていたのはオッサン達のケツだった


今はYou Tube等で当時の映像が見れる時代。本当に感動的な結末武豊を、的場さんと石崎さんが倒したんだから！生で見てたら倒れていたよね、、
今の的場ダンスでは無い、全盛期の本当に血気迫る的場さんの追いは熱い！
的場さんが今も自身のベストレースに挙げてるのも、感慨深いとこ


7年前に親父は亡くなり、石崎さんも2019年に引退した。そしてアブクマポーロもコンサートボーイもこの世を去った
でも絶対に忘れられないレースが97年の帝王賞なんです今日は久しぶりにフルで見返して見たいと思います



親父、当たってたのかなぁ〜



的場さんを応援し続けてるのはこんな理由もあるんです（笑）
コンサートボーイ思い出をありがとう、ゆっくり休んでください