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2022/03/31 10:10
去る名手 残る名手
昨日は水曜メインに京浜盃が行われ、御神本騎手騎乗のシャルフジンが逃げきり勝ち。雲取賞からの連勝となり、一躍クラシックの主役に名乗りを挙げた。
しかし道中の不利などあり、モヤモヤしたファンも多い結果だろう本番で一変する馬も居そうでやはり一筋縄では行かなそう
さて先日書いた通り、昨日の10レースが早田秀治騎手のラストランとなった
コンビを組むのはオルトスラッガーで、最近の早田騎手のお手馬でりほとんど毎開催で騎乗していた馬。昨年勝利を挙げておりレースぶりに注目
スタートから押していくも位置が取れずインで我慢する形ヤバいなと感じたのは、モマれ弱い馬だけに出切れば外に出したかったはずで、案の定ズルズルと後退してしまい45年間最後の騎乗は見せ場無く終わってしまった
しかし黙って無かったのが先輩の的場文男である
早田、お前が動かないなら俺が!とテン乗りのフレアリングキングをイン3の「的場ポジション」にビタリと嵌め込み我慢
直線外に出すと渾身の追い。8番人気ながら勝利を収めた
62歳早田騎手の引退に華を添えた、65歳的場文男騎手。更には3着にミスターピンク60歳の内田利雄騎手が入り、なんだか嬉しい気分(笑)
更にレース後に行われたセレモニーでは、的場騎手が早田騎手の勝負服に身を包む粋な計らい
司会のおねーさんからマイクを奪い取るや、演説開始(笑)
「早田騎手は秀ちゃん秀ちゃんって呼ぶくらい仲良し、45年間一緒に頑張りました。1000勝以上した騎手だし
全盛期は本当に重賞に強く、僕の勝ってない東京ダービーも勝ってるし東京大賞典もスズユウで勝ってます
また中央でオールカマーをね、ジョージモナークで初騎乗なのに勝利に導いてます。このように競馬ファンにね、感動と憧れの想いを届けた素晴らしい騎手なんです!
本当に45年間お疲れ様でした!」(正確ではありません)
なんのこっちゃである
しかし察するに口下手でシャイな早田騎手だけに、このままひっそりと静かなセレモニーになるのは目に見えていた。
それを良しとしないのが的場さんだが、裏を返せば
「早田はこんだけの名手だったんだぞ」
とファンに伝えたかったんだと思う
それは切磋琢磨し、全盛期を知り合う同年代の的場騎手しか言えない言葉だったんだろう
恥ずかしそうに去ろうとする早田騎手を呼び止め、胴上げまでやらせる的場さんやめてやれよ(笑)息子、巧駿とのツーショットなどもあり和やかなセレモニーだった
もちろん今は的場さん、秀ちゃんと呼びあう仲だがこの2人の激しい気性ときたら無かったのだから
だからこそ平成2年東京大賞典だけは観てもらいたいレースである
逃げる的場さんが脚色鈍くなるや、右ムチで早田騎手のダイコウガルダンにぶつけて行く!負けじと早田騎手も左ムチ連打でやり返す。馬上ながら殴りあい喧嘩である
互いにゴールまで馬をぶつけ合う、、今だと荒れるんだろうなぁああゆう泥臭さって地方競馬らしいんだよなぁ
記録には残らないがファンの記憶にしっかり刻まれた名手、早田秀治騎手ありがとうございました。お疲れ様でした
そして
大井にはまだ的場文男がいます