Mr.TCKの「東京ダービー」全馬分析

1 ナムラバンザイ
昨年6月の中央デビュー以来芝での1勝のみで転入。初戦から東京湾カップを選ぶも見せ場なく惨敗…しかし前走の川崎で一転逃げの手に出ると6馬身差の圧勝。気分良く行けばそれなりの力があると思え、1枠は確かにプラスだがこの面子で同じ芸当が可能かは半信半疑

2 プロミストリープ
中央2戦2勝から大井に転入され、初戦の桜花賞では断然人気に推されるも包まれる形となり浦和では絶望的な位置取りから異次元の脚で差し切る圧巻の内容。前走東京プリンセス賞はだらしなかったのだが、勝った相手を褒めるべき。距離延長も微妙だし、初の牡馬相手の重賞となると個人的にはダービーで全く買いたくない1頭

3 トーセンブル
デビュー以来、重賞で2度の3着はあるが互いに着狙いが嵌まったような内容で、裏を返せば直線だけの競馬しか出来ず、余程前が壊滅しないと厳しいだろう

4 モジアナフレイバー
大井生え抜きとして最大の注目馬で、大井だけを使い無傷の4連勝を果たし前走の羽田盃でついに王道組と初対戦。勝負所で馬なりでマクった時は突き抜ける勢いだったが、直線では案外伸びずフラフラする子供っぽさも目立った。成長途上と考えられるが、持てる能力はかなりのモノだけに軽視は出来ない1頭

5 ヤマノファイト
門別デビューから船橋に転入され、浦和ニューイヤーカップでいきなりの重賞制覇を果たすや、京浜、羽田と連勝し完全に主役に躍り出た。求められるものが全く違う2場の重賞勝ちは自身の器用さの証で、なにより並んでからの強さなど、総合力は1枚上。余程の事が無い限りは2冠も可能と思える

6 リコーワルサー
川崎の鎌倉記念をマクリ1発で圧勝し、早くに完成した印象を持っていて春の京浜盃での惨敗でやや早熟気味かと思いきや前走の羽田でヤマノファイトに果敢に挑み、しぶとさを発揮し2着した。距離延長の部分とテン乗りに定評あるヤネが更なる新味を出せるかが逆転の鍵

7 スプリングマン
中央1勝から浦和小久保厩舎に転入される。この厩舎だけに取るものは全て取るとゆうローテなのだが気分良く行けるかだけが好走条件で、重賞を勝つ力がありながら次走全く見せ場なしとゆう厄介なタイプ。ダービーで自分の競馬が出来るかは疑問で、今回は厳しい戦いだろう

8 クロスケ
愛らしい名前とは裏腹に大井でデビュー以来4連勝と結果も込みで注目を集める。この手の馬はある時からパッタリ名前を聞かなくなるのだが、京浜盃3着羽田盃5着と現在までもソコソコの結果を出しているだけに単なる早熟馬では無い。意外性ある馬で今回もそれなりの結果は出せるのではないか

9 キングオブポップ
毎年現れる裏街道の常連であり、前走のダービートライアルも面子的にはお粗末で評価は出来ない。王道路線組との差はかなりあると思える

10 マースインディ
大井ばかりを使い特別戦を2勝、春の成長次第ではと思っていたが、重賞では馬券内が無いようにややパンチ不足の印象。ジリジリながら確実な脚はこの舞台に向くだろうが、掲示板が御の字

11 フレアリングダイヤ
門別デビューから実に21戦のキャリアを誇り、転入後もそれなりの成績だが戦ってきた相手はやや低調で前走3着の東京湾カップも面子的には威張れないが本音。現状ではマイルくらいがベストに思え、京浜盃での着順が今のこの馬の天井だろう

12 クリスタルシルバー
的場文男37頭目のダービーの相棒はこの馬。ゴールドジュニアー勝ちを見るに早くに完成仕切った印象だったが、京浜盃では前々からしぶとく粘る好走を見せる。センスはあるが上位に加わるにはあとワンパンチが欲しく、ここはヤネの執念の後押しが必要

13 ドンビー
船橋デビューから平和賞までの勢いあふれた頃に比べ、春からの成績はお粗末なモノ。京浜盃でも全く流れに乗れておらず強敵相手で通用するのは難しい

14 ハセノパイロ
昨年はハイセイコー記念勝ちから全日本2歳優駿では3着と奮闘し、一時はクラシックの主役となるも浦和で崩れると京浜、羽田も勝ち切れず終いとイマイチ。とは言え常に自身のポジションを確保し力を出せるセンスがあり、羽田盃を観るに最後の脚色は最も目立っていて、この舞台なら更なる前進も可能

15 ワグナーコーヴ
門別から雲取賞を逃げ切り勝ち。京浜盃ではヤマノファイトに敗れるも能力の高さを見せるが、前走羽田盃では控える形が完全に裏目で、向正面で後退する始末。正直、レースぶりから気正面や距離延長の部分は気になるが…打つ手は一つだけと思え、ヤネが強気に攻めるのみ

16 ユニバーサルライト
転入以来、鎌倉記念を除いては全て2着と安定感を見せてはいるが前に付けても突き抜けるだけの脚がなく、勝利するにはパンチ不足。まして格段に相手が上がるこの舞台では厳しいだろう