Mr.TCKの「帝王賞」予想

「帝王賞」

ダートの実力馬たちが全国各地から集う上半期のグランプリレース。ダートグレード制開始の1997年以降、ＪＲＡ所属馬の11勝に対して地方所属馬は８勝を挙げており、数あるダートJpnIの中で、最も地方所属馬が活躍しているレース

歴代勝ち馬…コンサートボーイ、アブクマポーロ、メイセイオペラ、アジュディミツオー、ボンネビルレコード、フリオーソ等。意地を張って地方馬ばかりを並べてみたが時代の王者の名前が地方中央問わずに並ぶ、まさに帝王の名にふさわしい面子


帝王賞

◎サウンドトゥルー
○ノンコノユメ
▲ホッコータルマエ


長く見てきた帝王賞の歴史で、結果はともかくとして名前が最も豪華だったのは2010年と思う。当時の帝王に君臨していたヴァーミリアンに世代交代を狙うサクセスブロッケンとスマートファルコン、地方の雄フリオーソ、大井からボンネビルレコード。そして新星セレンが出走し、叶わないかと思われたカネヒキリまでもが特別待遇で出走した

この2010年はフリオーソが制し、骨折明けのカネヒキリが2着し8歳ボンネビルレコードが3着と…意外な結末を迎えた感はあった
6年経ち当時とは比較出来ない程に地方中央の差は広がり、逃げ腰の南関勢に業を煮やし、ついには中央馬の登録数が増えている

その中央の面子は2010年に比べても濃い。
言わずと知れたホッコータルマエにコパノリッキーの両横綱に、昨年両者に先着したサウンドトゥルーと豪脚自慢のノンコノユメ。昨年2着のクリソライトと上がり馬のアスカノロマン、更には牝馬のアムールブリエ

言いたかないが7頭の競馬になるのは明白…
牝馬のアムールブリエはレース内容からは一昔前ならもっと活躍出来ただろうなぁと思えるクチで、おそらくニセンでも短いくらいの馬だろう


戦前では未知の魅力、アスカノロマンが売れてはいる。確かに見せかけの圧勝とは思えない前走ではあったが、初物尽くしの中央馬が散ったシーンは幾度となく見てきた。また、逃げ一手とは言わずも…やはり主導権を握りたいだろうし、展開的な不安もある


展開はどうか？最近は4コーナーまでの位置取りで結果が左右するコパノリッキーは内のアスカノロマンの様子を伺うか？外枠を引き当てたクリソライトも変に下げるならば前に行きたいはず
王者ホッコータルマエは今さら後ろを気にせず、幾度となく翻弄されあコパノリッキーを意識する事を考えるはず
ガチャガチャにはならないにせよ、差し馬向きの流れになるのではないか
外差し馬場の現在の馬場状態なら差し馬のノンコノユメ、サウンドトゥルーの2頭

かしわ記念は両馬共に力を出せたのは直線中盤からで、やはりオオバコの大井コースに変わるのは歓迎だろう。

ノンコノユメは中央地方の坂の有無に左右されない末脚を使え、ここ２戦の反応の悪さは少し気になるがズブさが出てきたとゆうなら逆にこの舞台で本領発揮。逆に勝ち負け出来ないようなら、雲行き怪しい

サウンドトゥルーもかしわ記念は明らかに距離不足で、極端な話一周しただけの競馬。川崎記念ではこれまでと違い、自ら動いてホッコータルマエを負かしに行って末脚を使うなど更に成長を感じた


馬券はノンコノユメとサウンドトゥルーの馬連が大本線

あとは前後に怖い馬が居て確かに難しい競馬になるとは思うが、大井では崩れない強みと圧倒的な経験値に敬意を表してホッコータルマエ。2頭からの馬連を買う
強弱つけたが、3頭ボックスが今年の買い目

これだけ豪華な帝王賞、新旧のダートの猛者達の戦いを目に焼き付けたい

いざ行こう帝王賞