Mr.TCKの「大井記念」全馬分析

1 グランディオーソ
一昨年の夏場には一気にスターダムにのしあがる勢いを感じたが、いざA1に定着すると重賞を一つも勝てず…少々期待ハズレ。今回は久々に大井コースになり変わり身を期待したいが、一頃のパンチ力も鳴りを潜めてる現状だけに微妙

2 ケイアイレオーネ
直線で手前を替えなかったり道中の不利があったりと、善戦するが勝てない競馬が続き…中央時代の実績からは不満な成績だったが前走は嘘のような圧勝でようやく勝利。しかしあまりに面子が軽い上に少頭数で自分本意の競馬が出来た事は否めず、人気程の信頼が置けるかは疑問で…大型馬だけに58キロはさほど気にならないだろうが、とにかくこの本番での結果で真価が問われる

3 ノーキディング
3歳時の黒潮盃以来となる重賞となるが、素質だけで走る荒削りなタイプの印象で…格付け後も好走と惨敗を繰り返す。前走はヤネの好騎乗もあり、ベストは左回りのマイル前後の評価でこの面子相手の大井コースで勝ち負けはどうか

4 カキツバタロイヤル
南関の重賞を沸かせ続けて6年になる古豪だが、未だに意気盛ん。とは言えここ2戦は内容が悪く、元々暑い時期に強い馬ではあるが…一気にガタが来る可能性もあり、力は認めても10歳になるこの馬が易々と活躍するようでは情けない

5 トーセンアレス
交流重賞で勝ち負けするなど一時期は捲りを武器に中核を担ったが、昨年１年で一気に衰えてしまい…最近は重賞で勝ち負け出来ておらず全盛期から苦手としている大井コースでは期待薄

6 ジャルディーノ
3歳時には羽田盃3着が目立つ成績だったが、格付け後も地道に力を付けていき昨年から本格化した印象で現在5連勝中。前走の金盃では重賞勝ち馬を撃破していて、一息入ったがポン駆けするタイプだけに気にならいが…あとは金盃から3キロ増える57キロで同じ結果が出せるか試金石

7 ムサシキングオー
昨年ついに勝島王冠でタイトルを手にしたが、今も昔も変わらず崩れないが常に突き抜ける事の難しいタイプで安定感のある反面地味な印象。とは言え距離をこなすようになり、今のこの馬が大敗するイメージも湧かないのは事実。今回は斤量が逆転し、前走千切られたケイアイレオーネとの着差は詰める事は可能なはず

8 スコペルタ
遅れてきた素質馬で、コツコツと勝ち鞍を挙げていき昨年の大井記念では54キロを活かして3着と波乱の立役者に。年明け初戦を勝利し反動からか連敗したが、前走は目の覚めるような末脚で勝利。A2格付けのままで再び54キロで出走する事が可能で、昨年同様の走りをしても不思議ない

9 キスミープリンス
3歳クラシック戦線から息の長い活躍を見せており、一昨年はこのレース2着の実績があるも…その2年間で8走しかしておらず順調に使えていない点は気になり、勢いあった当時とは臨戦過程が違うだけに同じ結果は難しいだろう

10 フォーティファイド
明けて11歳になり未だに順調に出走するのは頭が下がるが、最後の馬券圏内は昨年の金盃と完全に衰えてるだけに、今のこの馬の目標は定年延長の掲示板のみ

11 フジノフェアリー
自己条件でも惨敗が続く馬が重賞で通用するはずもない

12 ナリチュウドラゴン
個人的な事を言えば2歳時に注目していた馬だけに、現在B1ながら自慢の末脚で活躍している事は嬉しい限り。とは言え3年ぶりの重賞挑戦は明らかに相手が強く…52キロを味方にどれだけ追い込んで来るか

13 モンテエン
中央芝OPまで出世した馬だが、こちらの予想以上に砂適性もあるようでジリジリ伸びるタイプだけに、長距離向きの印象。とは言えどう転んでも勝ちきる事が出来ず、重賞では厳しい

14 ユーロビート
南関屈指の長距離馬であり、根性比べで力を発揮するのは交流のマーキュリーCなどでも実証済みだが、瞬発力には弱く勝ち星を量産出来る馬ではない。斤量に過敏なタイプで58はギリギリの範囲であり、今回は天敵と呼べるプレティオラスは不在だが、自分の力を出し切るにはある程度自分で動いてスタミナ勝負の展開になるかどうか

15 ストゥディウム
羽田盃など勝つ時は派手な反面、アッサリと着外に沈む事もあり現状では小細工せずに末脚を活かす競馬がベスト。その点では大井外回りはベストで、力をフルに出せる舞台だが…休み明けの分と4歳世代の苦戦ぶりから世代レベル的に疑問だけに、期待と不安が半々

16 クラージュドール
中央OPで頭打ちとなり南関に転入され、初戦は太め残りから動けなかったが前走のダイオライト記念では4着とそれなりの結果。他の中央馬が勝手にコケた事やユーロビートから離されてるだけに評価は微妙だが…戦績からも右回りはプラスだろうし、南関重賞なら上位に来る可能性はある

予想は明日