16件のひとこと日記があります。
2017/02/06 02:16
2017 きさらぎ賞スタート後落馬事象についての感覚。
スタート直後、8頭立て5番人気の「スズカメジャー」福永Jが落馬。
コマ送りスローでパトロールやレースVを何種類か見たが、
落馬の原因は、単純な馬の性質や性格によるものではないように見えた。
スタートゲートの中で馬は右へ寄り正面を向いていた。(極めて平常の範囲)
ジョッキーは馬の中心より右側に重心を置いている。
(ジョッキーにはこの辺の意識は薄いかもしれない)
スタート。
直後に「スズカメジャー」は一歩目を内側に寄せて着く。
これは馬としては当然のことで、騎乗者の重心が右に寄っている以上、
右方向へ進んでいく。このときの騎乗者の姿勢(ヒザの角度や背中の角度)は
全走1/5のデビュー戦で同ジョッキーが見せたのとほぼ同じ。(不正の意図は薄い)
が、1歩目を右の「アメリカズカップ」(当レース勝ち馬)に寄せてしまったので、
慌てて2歩目を外へ向ける。
すると当然、馬は背中を右側へ残し(斜めになる)ながら、脚を左へ向けるので、
瞬間的に馬自身の重心位置がよじれ、直ぐに水平移動する。
この時点で、福永Jはバランスを崩している。
手綱の握りも弱い(ほぼ皆無に近い)状態なので、瞬時に落馬体勢を意識し、
意図した落馬へと向かっている。(ただしレース上の悪質性は薄い)
家族に落馬から重度障害を抱えた者を持った故の、また、自身が何度かの落馬で
大きな怪我を負っているという点に起因する心理的な面は理解できる。
ただし、スタート後とはいえ、不測な事態に備えてもう少し手綱を握れるように
しておく必要があったとも思えるし、ゲート内での自身の重心位置チェックに
気を配れるような、ベテランとしてのゆとりが有っても好かったのでは、と思う。
福永Jが落馬を決意し、その体勢への移行と手綱を放したのがコンマ数秒早いと
感じるところもあるので、悪質性を云々言われる方の感覚も若干は理解を出来るが、
レースを歪めるような故意性は薄いというのが、今回の私の見方。
現に、1戦1勝馬に「きさらぎ賞」を勝ってもらう夢に何%かの応援馬券は
投じていたので、個人的には「んっ、また彼か?」とも感じたが、時間を掛け
確認を終えた後は、彼に賭けた未熟を反省した。
ただ、こんなことが何度も繰り返されないようにはしてもらいたい。
ただでさえ、公営とのからみで怪しい馬主が侵食中なのだから…。
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