59件のひとこと日記があります。
2017/09/28 03:00
現実と思いのはざまで
昨日の日本テレビ盃は誰もが予想していた通りの展開であった。スタートから地方勢はあっさり置いていかれ、中央勢4頭だけの競馬となってしまった。ゴール前はG1馬4頭による豪華な追い切りとさえ思ったのは私だけだっただろうか?
馬券はモーニンを軸の三連単マルチにして見事にハズレ。今日の船橋は内側が重かったように見えた。モーニンはよく粘ったが内枠先行で逃げ切れる馬場ではなかったかもしれない。
馬券をハズした私が意見するのは気が引けるところではあるが、やはり地方勢は負け過ぎではないか。1着から最下位まで20馬身の差が付いたらしい。
それでも馬主ならばグレード出走というのは一つの夢であり目標であろう。そこは立場の違いを踏まえて考察・論議する必要性があるかもしれない。
しかし・・・やはり今回のような状況では先は見えているような気がする。最後はもうレースを見ているのがいたたまれなくなった。これが交流Gといえるのか?にわかに信じ難かった。
かつて中央勢を跳ね返したアジュディミツオー、フリオーソ、ボンネビルレコード、メイセイオペラ、アブクマポーロといった地方の猛者馬には気力があったと思う。それは騎手とて同じだ。
フリオーソの引退レースは故障休養からぶっつけで東京大賞典。5着に敗れはしたものの戸崎は果敢に先手を取った。レース後の引退式で戸崎はパートナーとの別れに感極まって言葉に詰まったのを覚えている。その戸崎の肩を抱いて励ましたのがボンネビルレコードのオーナーだった。馬、立場は違えども地方勢でG1を勝ち取った者同士だからこそ、その思いを理解することができたのではないだろうか。
アジュディミツオーと内田のコンビはアドマイヤドン、カネヒキリという難敵の難敵に対して一歩も引かなかった。この人馬も間違いなく勝ちに来ていた。大柄なアジュディミツオーは抜群の先行力と何枚腰かと思える粘りが武器だった。私は単勝でかなり突っ込んでいた一人である。なおアジュディミツオーとカネヒキリの死闘はネット競馬コムでも閲覧できる。
アジュディミツオーやフリオーソたちのレースを目の前で見れたのは競馬冥利に尽きる。大敗する馬を見たくて競馬場に足を運ぶ人などいない。今回の敗北を地方勢がどう捉えるか。当事者の南関東だけでなく、この散々たる現実を地方勢全体が直視すべきではないだろうか。
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広瀬北斗さん
ラグビーの試合で実力差があり過ぎる組み合わせをミスマッチと呼びますが,まさしく昨日のレースはそれでした。
各陣営思惑と言うものがあり,また規則に則っての出走ですから違法性は全くありません。しかしそこには理念も美学も見られない欲望のみでした。
実際に出走した地方馬7頭の優勝賞金(真実の5着賞金)160万円は,キャッスルクラウンの生涯4番目に位置する高額のものでした。ただ南関所属だけであってこの4番目と言うのが曲者で,結局他の地元レースの入着賞金もそこそこある裏返しにもなります。
制度のみ見直してもまた違う弊害は生じます。最後は出走各馬陣営の,気概に期待するしか術は無いのかと思います。