59件のひとこと日記があります。
2018/07/04 05:09
馬の死と尊厳について
先日の日記でセントミサイルが亡くなったことを書いた。ミサイルの里親だった方、フォロワーの方、初めてお目にかかる方にコメントを賜り、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
実はあの日記の中に看過できない記述があった。現地関係者から聞いたということだったが、事実の一部のみをフォーカスした内容は明らかに誤解を招くものだった。
私自身これは危ないと思っていたが、すぐさまメッセージで指摘を受けた。「あれでは牧場が誤解されて大変なことになる」「どうであれ最後は現場の判断を尊重すべき」等々。知人の牧場関係者や馬主に相談し、この記述は即刻削除すべきとの結論に至った。
書き込んだ方に悪意はなかったと思う。一情報だったのかもしれないが、その事実を私は既に把握していた。何よりもミサイルが信頼できる人たちに愛され長生きできたこと。私はそれに感謝したい思いで日記を書いた。最期の様子がどうだったかということは別の話である。知っているからと何でも公言していいわけではない。それは人間の死やプライベートも同様だ。
書き込んだ方には私から直接削除のお願いを申し上げた。ミサイルの日記が批判の応酬になるのは避けたかったし、その方が攻撃を受けるのは忍びないと思ったからだ。要請は受け入れてもらったが、やはり納得はされていないようだった。
ミサイルの死をめぐる情報配信はその後も別の場所で論議となった。管理する引退馬協会も熟慮を重ねての対応だったという。
お読みになった方の多くは、私がミサイルの死に配慮して日記を書いたと認識してくれている。たとえ知っている事実だとしても、時と場合によっては公表を控えるということ。これは新聞記者なども常に頭に入れている。
残念ながら書き込んだ方には理解を得られなかった。それもまた致し方ないことだろう。人の価値基準は千差万別である。その方には今後もご自分の考え、スタンスで取り組まれてほしい。
一つ言えるのは言葉というものは独り歩きしてしまう側面を持っているということだ。インターネットが今や当たり前となった現在、それはますます加速・過剰・過激なものになっている。
今件を通じて私自身も考えるところがあった。死への尊厳。それにどう向き合っていくべきか。単純な感情論では到底なし得ない。引き続きこのテーマについて考察を重ねていこうと思う。
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変態仮面Xさんがいいね!と言っています。
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ルージュの夢さんがファイト!と言っています。
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ルージュの夢さん
おはようございます
馬の福祉、特に安楽◯についての現実を、さらに知ってしまいました。
渡辺牧場さんのように、苦しまない手順を必ずして下さるところが未だ、ほとんど無いのだと知り、愕然としています
大切なお馬を預けているみなさんに、ぜひ!確認してもらいたい事です
綺麗事では、馬の命、魂は救えないのだと、改めて感じています -
くろまめさん
インターネットが普及した世の中、そこに書き込まれたものはものすごい勢いで拡散、ものすごいひとの目に触れることになります。
何かを発信しようとするとき、万人に受け入れられる内容ばかりを書き込むことはできない。
自分の価値観によく照らし合わせて、いつでも後悔のないものにしたいです。
そして、それによって他者が傷ついたり、攻撃を受けたりはあってはならないですね。
本当に難しいことです。 -
広瀬北斗さん
直接読んではいませんが,何となく書かれた内容は想像が付きます。
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烏賊鯖さんがファイト!と言っています。
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バンバ・ラルさんがファイト!と言っています。