173件のひとこと日記があります。
2017/11/04 22:28
11月ですが「河童のクゥと夏休み」
河童のクゥと夏休み、2007年に上映されたアニメーション映画です。300年の眠りから目覚めた子供の河童と少年の友情を描いた作品なのですが、私が強く惹かれたのはその家に飼われている雑種の犬、「おっさん」と云う名前の犬です。
河童のクゥとおっさんはテレパシーで会話ができます。
このおっさんと呼ばれている犬は、以前は別な家で飼われていました。小学生の男の子と仲良く一緒に遊び、楽しく暮らしていたのですが中学校へ上がるといじめにあってしまいます。
少年の鬱憤がおっさんへ向けられ、おっさんは大好きだった少年から暴力を受けてしまいます。今まであんなに仲良くしていたのに、あんなに優しかったのに・・・。
おっさんは逃げ出してしまいます。走って走って、いつしか見知らぬ場所へたどりつきます。疲れ果てグッタリしているところに今の飼い主、康一が現れます。おっさんはそのまま康一の後をついてゆき新しい家族を持ちました。
そんな身の上話をクゥに話し、今の家族に義理があると話してます。
おっさんと云う名前の由来は、疲れ果てた様子で顔がおっさんみたいだったからです。
クゥが窮地に追い込まれ、おっさんの背中に乗って都内を逃げ回りますが車にはねられてしまいます。
「あいつ、どうしているかな」
おっさんが最後に残した言葉です。
今の家族にはもちろん感謝しているけど、最初の飼い主の少年の事も気になっていたんですね。忘れてはいなかったんです。
この短いセリフが今でも心に残っています。