ダンナ様

一瞬。

ほんの一瞬。

夢を見ました。

叶うかも…

届くかも…

私の目の前で…！


やがてジリジリと沈んでゆく彼の姿が

彼だけが

まるでスローモーションみたいに

見えて

気付いたら泣きながら必死に名前を叫んでいました。

ワンアンドオンリー…

ワンアンドオンリー！

ワンアンドオンリー！！！


周りの人にすれば沈んでゆく

失速してゆく馬に叫ぶなんて

きっと滑稽だったと思います。

どう考えたって無理な状況だったし。

でもなんか

めっちゃ頑張っているように見えて

俺だって…俺だって…っ！！

って走っているように見えて

他の誰も彼を見ていないとしても

私は見てるから！

私だけは見てるから！！

と届けたくて。

届いたでしょうかね。



そこまでななきゅんに想われて

ワンアンドオンリーは幸せものだねと言われるんですが。

彼はあんなダメダメなのに本当に

たくさんの方に愛されていて

私もその愛の中にいるから

だから幸せなのは私の方なんです。

どんなに勝てなくても負けてばかりでも

彼を取り巻く愛の中に私もいさせてくれるから幸せなんだと

今さらわかりました。

強い弱いじゃなく

やっぱり最高にカッコイイ。

人気よりもきっちり上の着順

走る気が無いなんてまさか

しっかり走ってる

根性まだまだ闘志だってメラメラ

そんでもってイケメン

あと


一応ダービー馬(笑)


私の自慢のダンナ様です！！




しかしサブちゃんにはもう…

ホンマに悔しい…。

誰か…



まつりを止めてくれー！！(笑)