ウインバリアシオン様

私は、被災地福島県のしがないただの競馬好きでした。
2011年の震災で、生活が一変し、復興で競馬や娯楽などしている余裕すらなく、日々の生活を送っていました。
そんなある日、福島競馬場が再開されると聞き、嬉しく思う反面、心無いファンに、競走馬走らせたら、放射能に汚染されて、ダメになるぞ！など、ネットに誹謗中傷に書かれ、残念に思ってました。

そして、開催の日、久々に息抜きしようと、競馬場に。
芝が張り替えられ、ダートの砂の入れ替えが終わった競馬場が、本当に眩しく見えたのを今でも思い出します。
大型ターフビジョンに、過去のレースや、騎手のコメントなど写し出され、感動しました。
ターフビジョンに、ウインバリアシオンのレースが写し出され、食い入る様に見てた、屈腱炎から復活し、懸命に走る姿を見て、俺も頑張ってる！だから、諦めるな！
と言われた様な気がして、人目も憚らず、その場に立ち尽くし、ただただ涙を流してました。

それまで、競馬なんて勝てさえすれば良いとか思ってたけど、ウインバリアシオンのレースを見て涙し、競馬の楽しみと諦めない心を教えて貰った様な気がします。


現役時代、１度も直に見たことは無いのが残念です。


私が、震災で自暴自棄にならず、前向きに今日を生きているのは、名馬ウインバリアシオン様のおかげです。

お疲れさまでした。ゆっくり休んで下さい。
ウインバリアシオン様、ありかとうございました。